2018年07月30日

子育ての象徴「阿久玉姫!」

沢乙温泉では、ふるさとに実在した姫である古の「阿久玉姫物語」(沢乙女物語)の情景に似合うように、沢水が流れる大庭エントランス建設とふるさとや温泉に代々伝わる沢乙女の歴史を後世にお伝えするために「阿久玉姫の石碑」の建設の構想を計画しております。






温泉に入る門からの広大な敷地に計画中!




阿久玉姫の石碑は、大和朝廷の時代!蝦夷との戦いで、多賀城に駐屯していた将軍二代目田村麻呂(坂ノ上苅田麻呂)に見初められ子を授かり立派に子育てなされた御姫様にあやかり、子育ての象徴としてふるさとで敬いたいと願います。沢乙温泉の前の沢で芹摘みなどしていた古のふるさと利府に実在した一人の女性の物語りです。

人との繋がりが稀薄になりつつある今だからこそ、人との繋がりを大切にされて子育てされた姫の子育ての精神を後世にお伝えしたいのです。

ふるさとで阿久玉姫の石碑の見守る中で、この地を訪れた方々が、地域で人が繋がる大切さ尊さと子育てをとても大切にされた姫の生きざまを通して感じてもらいたいと願います。

古の時代に阿久玉姫は、多賀城政庁に坂上田村麻呂公の子(千熊丸)をお産みになりました。郷では将軍の子の誕生を大変喜びお祝いされたと伝わります。
姫は、千熊丸に郷人と共に深い愛情を一心に注ぎながら、人を大切に愛することが出来る人に千熊丸を育てあげたと伝わっております。その子である千熊丸(三代目田村麻呂)は、将来、京の都に旅立ち、民のため、世のために尽力なされたと伝わっております。

千熊丸は、幼少期に、母親と郷人など沢山の人達から大切に愛されながら育ったからこそ、将来、人を大切に愛することが出来たのだと察することが出来ます。

だからこそ、将来において千熊丸は、貴族である三代目田村麻呂となり、高い志を抱き、世のため人のために尽力されたと思います。

千熊丸の父親である二代目田村麻呂は、蝦夷との戦いが終わった後で、大和と東北の人々に遺恨が残らぬよう蝦夷の将であるアテルイとモレを京の都に引き連れて、帝(天皇)に助命を嘆願しました。

そんな父親の生きざまや精神もまた、息子の千熊丸に人を愛する大切さを示してくれたのだと察します。


宿周辺(現在の沢乙地区)で、姫を敬う意味で古の郷人は、地名に沢乙女(さわおとめ)と云う名を付けて敬いました。
沢乙温泉の名もまた。沢乙女(さわおとめ)の名に由来し、引き継いでおります。

郷人にに伝わる話によると、千熊丸を育てた阿久玉姫は、地域の人達と共に人を大切に愛することのを重んじながら子供に深い愛情を注いで子育てされたと伝わります。
それは、当時の三大山寺(現七北田洞雲寺)まで、毎日、姫が千熊丸の手を引いて青麻の坂を登り、天に向かい息子の健やかな成長を願いました。その坂を「天拝坂」と呼びます。姫は、山寺で世のため人のためになるように学問や教養を学ばせたと伝わります。千熊丸が学んでいる時も、姫は寺の側の岩谷観音堂で手を合わせ、ひたすらに子供の健やかな成長を願い続けたと伝わっております。

利府菅谷に残る「子安観音」も姫と郷人とが千熊丸の健やかな成長を願い祀られたと伝わります。

阿久玉姫は、ふるさとに残る言い伝えや今もなお祀られている場所からも、御姫は、疑いもなく子供に無償の深い愛情を注いだと考えられます。

阿久玉姫の生き方に心を馳せると子育ての原点「人に大切に愛され育った子供は、必ずや人を大切に愛することが出来る」子育ての大切さを強く感じることが出来ると思います!

地域で、子育ての原点の大切さを後世にお伝えする意味合いでも、子育ての象徴として阿久玉姫の存在、精神を、ふるさとの人々と共に敬いながら後世にお伝えすることで、町の人々や利府を訪れた方々に「共生しながら子育てする大切さ」を感じてもらえたら幸いです。

利府町が子育てを大切にされている町だからこそ、ふるさとに実在した古の歴史的人物である阿久玉姫の子育ての精神が子育ての見本になってくれるように感じます。

阿久玉姫の生きざま、精神が、町の子育ての象徴になってくれると感じます。

ふるさとで、人を大切に愛することが出来る人材が育ってゆくことが、町の立派な財産になるはず!

ふるさとを愛することが出来る人材こそが、町の宝になるはず!

町の子供達が、人を大切に愛することが出来る大人に育ってもらえるなら、それこそが町の明るい希望ある未来に繋がるような気がします!!

そんな意味でも、利府の人達と行政の方々と共に阿久玉姫の精神を町の人達と敬いながら大切に温めてゆきたいのです。

大人も子供も、地域の中で多くの人に理解され愛されながら成長する大切さと社会と共に生きる「共生」の大切さを感じてもらえたら本望です。

阿久玉姫の石碑と精神は、子育てされている多くの方の心が強く揺さぶられことを期待します!!






「熱い思いは、人の心を揺さぶります!」


九代目の私は、「志」を大切にして、お客様の幸せは、もちろん、ふるさとのことも未来の子供達の幸せを願いたいのです。

志を代々の湯守が、信念として脈々と抱くことが出来るなら、沢乙温泉うちみ旅館も、いつの日か、訪れた人々の心を温めることが出来、人に幸せを感じもらえるような場所になれるかもしれません…



        沢乙温泉うちみ旅館
           九代目主人 内海貴史