2020年07月21日

コロナ禍での決意!

いつも応援してくださりありがとうございます。

観光・旅館業界は、コロナが現れてから、かつて無い未曾有の事態に置かれております。

しかしながら、この窮地の局面でこそ、これからの旅館の在り方や世の中での観光の存在価値を根底から見直し、旅の魅力とは何かを探求する底力が湧いてくると思います。

これからは、宿泊施設も自分たちのことだけを考えるではなく、旅をする人達に地方全体の良さを感じてもらえるような提案をしてゆかねばと考えております。

テレワークしながら旅行出来て尚且つ家族サービス出来るように全館Wi-Fi設備。

少人数の旅が増える中で、一人旅の方も積極的に受け入れる。

大前提は、お客様と宿の絆が深め合えるような信頼関係を構築出来るおもてなしが必至。

宿での過ごし方だけでなく、宿泊前日や次の日のお薦めランチスポットや観光スポットの提案など。

これからは、みやぎ全体をゆっくり楽しんで頂けるような提案が必要不可欠だと認識しております。

それには、自分たち自身がもっと故郷の観光スポットや飲食スポットの魅力を深く理解してゆかねばと思います。

同業でも異業種でも、お互いに手を繋いでゆき、故郷みやぎの魅力を発信してゆき、みやぎが温かい観光地だと想ってもらえるように努力しなければいけないと考えます。


うちみ旅館では、追加融資でネット予約市場の拡大と新規参入システム導入する。
ホームページを携帯・pc用に全面リニューアルを行い、沢乙温泉うちみ旅館の魅力を発信してゆき、みやぎの志が同じ事業所とリンクで積極的に繋がり合い故郷みやぎの魅力をどんどん伝えてゆきたいと思います。

沢乙の庭から始まった五年に渡るうちみ旅館リニューアルもコロナ禍で中止状態…




コロナ禍で追加融資を受けるのも地獄

改装を止めるのも中途半端で軌道に乗らずに
返済地獄




第一期改装工事のフィナーレ特別室「沢乙女sawaoto」の改装を中止するではなく、強い信念を抱き、前に進むことで、必ず将来の展望が見えてくるはず!

立ち止まり何も考えないで事業が衰退するよりも、前に進んで追い込まれた方が、開き直れて知恵も出る!!



何年か後にコロナ禍の逆行が未来を変えたと思えるように…強い決意で前に進む


九代目










  


Posted by 九代目 at 22:56Comments(0)九代目「書」

2020年07月19日

鮑の椀盛




【鮑の葛叩き 清し仕立て】
鮑肝豆腐 朝採り隠元豆 青柚子







夏に旬の迎える鮑と隠元を使った椀盛です。





漆器の輪島塗隠元柄蒔絵椀が里山の情景を想い描いてくれます。里山旬味の世界を盛り上げてくれます。

近海鮑は、良く肥えたものをスライスして吉野本葛を表面に叩いて旨味を閉じ込めます。

沢乙の名水・鮪節・天然利尻昆布を使い、引き立ての一番出汁を御椀に注ぎます!

九代目

  


Posted by 九代目 at 05:52Comments(0)旬暦(夏)

2020年07月18日

夏鮪と里山路地野菜

お造り【夏鮪と里山野菜】




器 古伊万里 唐笠染付向付

夏の時期、鰹と共に旬を迎えるのが「メジマグロ」です。メジマグロは、本鮪の幼魚です。
関西では横輪鮪(よこわ)と呼びます。




最大の特長は、筋があまり気にならないので鰹のように輪切りにして筋ごと食すことが出来る。身を筋ごと食べるから味わい深い。



魚も肉も食材は、筋、皮、骨などの捨ててしまう所のところに実は旨味があるものです。通称「筋身・骨身」

焼肉屋さんに行ったときも子供達はじめ
「筋身カルビ」「ハラミ皮」など筋や皮の付いた旨味の強い部分を好んで食べます…余談

メジマグロの滋味深い味わいに負けない位の里山の旬を組み合わせます。

里山の路地胡瓜や路地青紫蘇をたっぷり使い夏鮪の持ち味を引き上げます。

三陸と里山の旬を組み合わせた料理
それが宿の「里山旬味の世界」です!

九代目

#沢乙温泉
#うちみ旅館
#宮城の料理旅館
#懐石料理
#日本料理
#夏鮪
#メジマグロ
#里山旬味 @ 沢乙温泉内海旅館  


Posted by 九代目 at 00:02Comments(0)旬暦(夏)

2020年07月13日

Go to キャンペーンへの決断




【go to キャンペーンお知らせ】

コロナ禍で観光・旅館業界は危機的状況の中でとても有難い経済政策です。

しかしながら、コロナ感染拡大の中で自分達の事業のことだけ、事業の収益のことだけを中心に考えて進めていけないと大変悩んでおりました。

地域の人達の安全、スタッフの安全、常連のお客様の安全を考えるからです。

感染状況を受けて、当面、コロナ感染増加傾向地域の方のご宿泊をご遠慮させて頂く場合がございます。ご了承くださるようお願い致します。

「Go to キャンペーン」のうちみ旅館の見解は、
まず始めに地域ごと、地域ブロック圏内での小旅行にして頂きコロナが日本全国に蔓延しない対策を取りつつ、それぞれブロック地域の人達が、自分達の地域にお金をおろすような方針を国が推奨して、その協力に対しての宿泊代助成ならば気持ちが良いなと思います。

それでコロナが落ち着き始めたら、旅行する地域を徐々に拡大してもらいたいです。

経済の衰退を防ぎ、かつ国民の安全を考えた政策や方針を掲げて頂きたいです。

以上の見解から、うちみ旅館では、当面の間、コロナ感染増加状況を推移しながら安全と感染防止策、拡大防止策を独自に熟慮して事業を進めて参ります。

遠方のうちみ旅館のファンの方々は口を揃えて皆さん次のように言ってくれてます。

「うちみ旅館にコロナ運びたくないから!」
「コロナ落ち着いたら必ず行きます!」

有り難く応援してくれてます。




コロナ禍で、観光・旅館業が危機的な状況の中での苦渋の決断でございますが、お客様の想いも汲んだ判断だと想っております。
何卒ご理解頂けますようお願い申し上げます。




月の神様!コロナ終息を願います



沢乙温泉うちみ旅館
    九代目当主 内海貴史



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Posted by 九代目 at 11:45Comments(0)お知らせ-企画当主心得

2020年07月13日

愛と絆

沢乙温泉うちみ旅館をご愛顧頂き
ありがとうございます。

大切なお客さんの一人に幼稚園年中さんで
「たけちゃん」というお子様がいます。




たけちゃんは、幼き頃からご両親と宿にお泊まりに来てくれていて私のことを凄く慕ってくれています。
ご予約日の数日前から親方に会えると想うと夜に寝れなくなるそうです…

営業再開の6月にお泊まり来てくれた時も、一緒にホタル探しに行くほど仲良しです。

先の土曜日にご宿泊になられた親子様が、たけちゃんの幼稚園の知り合いの方でした!

ご来館の動機を伺うと…なんと、たけちゃんが、うちみ旅館の宣伝をご近所でしてると…ビックリしました。


たけちゃんは、「うちみ旅館って知ってる!」「旅館なら絶対におすすめだよ」って幼稚園やご近所さんに話をしてくれていたそうです。


先日たけちゃんが来てくれた時に、私とご両親とでコロナ禍で旅館が危機的状況だという話を、ちゃんと聞いていたのでしょうね…

胸が熱くなりました!




たけちゃんのおかげで「ひびきくん」とも仲良しになれそうです!



たけちゃんの私を想う気持ちに心を温めてもらえました。彼との深い「愛と絆」を感じました!


旅館って大変なこともあるけれど…

このように幸せな気持ちになれる素敵なお仕事です。

これからもお客様とお互いが想い合えるような関係
「慈しみの想い」を育めるように邁進してゆきたいです!



(願いを込めた石碑裏のメッセージ)



「たけちゃん!うちみ旅館のこと宣伝してくれてホントにありがとうね!!!」


九代目


  


2020年07月13日

アスパラ



【アスパラ煮浸し】

器 瑠璃よろけ縞高台小鉢

沢乙温泉うちみ旅館で御座います。

初夏に里山のアスパラをさっと湯がいて鰹と昆布の一番出汁で煮含めます。

旬のアスパラは、甘味が強く、ちょっと山菜のような風味もあり、油と相性が良いです。





宿では、この時期、裏山の青山椒の実を収穫して自家製の山椒オイルを作ります。

アスパラ煮浸しを盛り付けたら山椒オイルを数敵滴らすと一気にアスパラの風味がクリアになり素材の持ち味が昇華します。

アスパラガスの日本名「松葉うど」

私の好みは、青山椒オイルをラーメンや冷しソーメンにかけると絶品です!!

九代目

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#地方の美食 @ 沢乙温泉内海旅館  


Posted by 九代目 at 05:35Comments(0)旬暦(夏)

2020年07月12日

コロナ禍!

いつも応援ありがとうございます!






コロナ!コロナ!コロナ?って

一体いつまで続くのだろう?


「 コロナ禍 」



もう5ヶ月ぐらい経つのに…

私こと九代目は最近まで

九代目 「みんなコロナうずでも頑張っていこう!」ってずっと言ってました…


若女将 「親方、コロナか ですよ…」
「うずはサンズイです!」

九代目 「マジっ 早く教えて」


チーン



うず→渦
か →禍

九代目、勉強出来ないのバレバレです…

恥ずかしかったけど、久しぶりに笑えました!



九代目  


2020年07月12日

お食い初め

【お食い初め】

先日、お子様のお食い初めの会食のご予約がありました。
家族にとってお子様の健やかな成長を願うとても大切な場面です。



縁起の良い尾頭付きの「吉事姿焼」
赤色が邪気を祓う「小豆御飯」
喜びの芽が沢山出るように「喜の芽南瓜」
背中が丸くなるまで長寿を願う「海老旨煮」

沢山の願いを込めたお食い初め料理です。


健やかな長寿を願うお軸



梅の香炉


縁起良い木の芽を設えに


赤い紫陽花と力強い堤人形

設えもお祝いらしく…


しかし、当日にお母さんさんが体調を崩して来館直前に、急遽お持ち帰りのお弁当に変更になり大慌て…




しかし、折り詰め懐石弁当にしてお持ち帰りして頂きました。





ご自宅で無事にお食い初めの儀式が行われたそうです。

体調崩したお母さんの子供を想う気持ち考えると安心しました。

お子様の健やかな成長を心から願います!


九代目




  


2020年07月09日

利府路地野菜!

利府の路地野菜を紹介します!




写真は利府野菜直売「ふれあい館」です。
ほとんどの野菜が利府在住の生産者のものです。

ほとんどの方がハウスではなく路地栽培で旬の甘味ある野菜を作っております。







野菜は、ハウスで科学肥料を使い生産性を求めれば立派になりますが、野菜が持っている本来の滋味深い甘味ではなくなる…

懐石料理の核は、旬の素材の持ち味をとことん生かす…素材そのものに旬の甘味がなければ料理の技術は役に立ちません。

うちみ旅館では、極力、地元で取れた季節の路地栽培のものを懐石料理に用います。






夏なら太陽の光に照された力強い野菜。

冬ならば朝の霜の掛かった寒風にさらされた野菜です。野菜自体が凍結しないように土から沢山の養分を吸って生き延びようとするから甘味が強くなる。

ふるさと利府は、清らかな山の沢水が砂押川から田畑に流れミネラルたっぷりの土壌を作る。だから素晴らしいお米、野菜、梨など農作物が美味しいのです。

地元の美味しいお米・野菜を地元の天然水で炊くから美味しいのです。

料理人の見識から「利府産ひとめぼれ」・「利府産路地野菜」も京野菜、江戸野菜に負けない位の味わいです。品質管理・ブランド化して後世の財産になる可能性があります。

歴史を振り返ってみれば一目瞭然です!

大和の時代に「陸奥の都 国府多賀城」の食を支えていたのは、利府にある豪農「久門長者屋敷」です。

そこで私達の故郷のご先祖がお米・野菜を作り、政庁を支え、官僚を久門長者屋敷に招き、故郷の味わいで接待していたのですから!

私達住民が故郷の魅力をもっと理解して手を繋いでゆければいいなと心から願います。

これからも利府のお水、お米、野菜などの素晴らしさを探求してゆき、宿に来てくれたお客様に微力ながら故郷の素晴らしさを楽しんで頂けるよう精進していきます。

九代目  


2020年07月09日

名脇役「朝採り胡瓜」


「真子鰈昆布〆と胡瓜 柑橘加減正油」

器 古伊万里蛸唐草


胡瓜が名脇役です。

里山の走りの胡瓜をスライスして持ち味が生きるように昆布を差した薄めの立て塩に20分位付けます。

そうすると胡瓜の余分な水分が抜けて食感がパリパリと夏らしい爽やかな味わいに

昆布の上品な旨味と重なり薄めの塩加減がより一層と胡瓜の甘味を引き立ててくれます。

白身の昆布〆と胡瓜のコントラストが味わい深くなってます。

私的には、里山の朝採り胡瓜が白身魚に負けない位の存在感です!

里山の名脇役です!!

九代目


  


Posted by 九代目 at 01:57Comments(0)旬暦(夏)