2017年08月31日

蒔絵御椀に想いを込めて❗

こんにちは!九代目です。

この度、新たに懐石料理に用いる
御椀を購入いたしました。





御椀は、『春慶塗り蒔絵十画絵変わり吸物椀』
と云います。

表は、朱色がかった落ち着いた感じて
筋目が入った木地が極薄くて軽やかで
口に運んだときに木地の薄さと漆の感じが
とても良く最上級の御椀と言えます。





どちらかというと、御椀の形状が浅型で
蒔絵の絵柄も初夏から晩秋にかけてのものが
多くて使いやすい御椀です。
椀をあけると蓋の内側に金銀の蒔絵が鮮やかなに
施されています。



食べ終わると御椀の底にも、金銀の素晴らしく
丁寧に画かれた四季の蒔絵が顔を出します。

このような蒔絵の御椀に鮮度の良い旬の食材の
組み合わせで、良質の昆布と鰹節の香りの良い
熱々の引き立てお出汁を張り、ご用意するのが
長年の夢でしたから…

御椀は、十客で数十万円です!

この御椀に惚れ込んだ私は、若女将に
内緒で契約してしまいました。
代金引換で購入したところ…

若女将に高価過ぎると、こっぴどく
叱られてしまいました…(笑)

必ずやお客様に御満足してもらえれば、
若女将の心も静まると想います!

器は、日本料理の着物です!

料理と器が一体感を
打ち放ったときに何ともいえない
日本料理の世界観が味わえるものです。

蒔絵の御椀に料理人の技術と見識と
熱い想いを込めて…

日本料理の料理人は、椀盛に
持ってる料理技術と見識と精神の
すべての想いを込めるものだと
想います…


九代目主人

  


Posted by 九代目 at 16:42Comments(0)宿の器