2020年01月28日

露地野菜の素晴らしさ!

最近、野菜の甘味に物足りなさを強く感じ野菜の持ち味に対しての考え方を再認識しようと思います。


宿が繁忙期になると、どうしても露地物だけでは対応出来なくなり、生産性の高い見た目綺麗なものを使ってしまう…


「仙台白菜と白子のお葛掛け」


仙台曲がり葱も焼いて入れました。

もう一度、徹底的に冬の寒さで甘味の増した露地物の白菜で再構築してみたら、白子の旨味に負けないくらいの美味しさに戻りました!




「槍烏賊造り 露地のちぢみ法蓮草と露地ブロッコリーを添えて」

霜の掛かった本物の露地物青菜は、見た目こそ少しばかり不細工ですが、寒さで自らが凍ってしまわぬように地面からたっぷりと養分を吸い上げるためにそのもの自体に力強い甘味を持っています。

旬のヤリイカの甘味以上に、露地物の青菜が甘く感じて美味しいです!


力強い味わいの露地物ほうれん草、ブロッコリーは、見た目もツヤツヤとして輝いて見えますね!

安定した里山懐石を提供するためにも、露地栽培野菜や伝統野菜生産者との繋がり確立が必要不可欠だと強く感じます!

もう一度、懐石料理の精神を…

もう一度、里山旬味の世界を…

自分の目指している地方料理の世界観や地方の宿ならではの料理の精神を見つめ直して精進してゆかねばと改めて思います!!



              九代目

  


Posted by 九代目 at 13:50Comments(0)旬暦(冬)

2020年01月23日

土塀看板完成❕

昨日の天赦日、縁起良い最良日に土塀に看板付きました。




「沢乙の庭ライトアップ」

九代目と建設に携わった人達みんなの熱い想い入った大庭で大満足です!!

トータルデザインしてくれたよっちゃんの庭工房の小幡さん、看板書に魂込めてくれた小室先生、浮き文字デザインしてくれたブルーサロンさん。
工事に協力してくれた各関連業者の皆さん。



そして土壁に設置が難しいとされるピン止め浮き文字を男気一つでに引き受けてくれた今野左官店さん。

そして応援してくれた友人達。

おかげさまで沢乙の庭一切の工事が完成です。




皆さんに心から感謝申し上げます。

沢乙の庭完成、万歳〰️万歳〰️万歳〰️!

御協力と御支援ありがとうございました!!!



          九代目当主 内海貴史  


Posted by 九代目 at 09:42Comments(0)沢乙の庭 

2020年01月09日

雪景色!

沢乙の庭に初めて雪が積もりました



100本の山紅葉の枝に積もった雪がとても綺麗です!



2階の客室からのしだれの滝桜に積もる雪が
あたかも春の桜を想わせてくれるような景色です。

この雪景色の情景に似合う料理をご提供してゆきたいですね!

九代目の冬のスペシャル料理…



「牡蠣と百合根の蕪蒸し」

そんな料理が、庭の雪景色に似合い、旅人の気持ちを温められる料理だと感じます!

          

                九代目

  


Posted by 九代目 at 15:44Comments(0)沢乙の庭 

2020年01月08日

常滑焼!




「常滑焼 とこなめ焼」

新しい器を用意しました。


愛知県常滑市 甚秋陶苑 
伝統工芸士 伊藤成二

これは煎茶を入れる湯冷ましでしたが…

うちの宿では日本酒を入れる酒器として使わせてもらうことにしました。




形が、片口で真ん中が窪んでいて、デザインに使われている瓢箪が取っ手の役目も備えてあり、とっても持ちやすいく使いやすい!!

陶器の土の色合いも良く、大きさもこじんまりとして品が良く感じます。



瓢箪が設えてあるのでお正月やお祝いの時に最適かなと考え、とても気に入っております!

酒器を持った時に、手にしっくり来る感じが使い手のこともしっかりと想う作者の情熱を感じますっ

新しく素敵な酒器が創作出来たような気がします。

お客様にお出しする前に…


まず主人が試しにお酒飲んでみよう…笑





お酒の表面の景色が、透き通りピカピカと綺麗に光り…

やっぱり冷酒がより美味しく感じました!!




桂島寒風沢の一番摘みの焼き海苔ツマミに
一杯始まってしまいました!


       九代目  


Posted by 九代目 at 02:07Comments(0)宿の器

2020年01月06日

仙台雑煮!


仙台雑煮です!

焼きハゼと天然昆布を沢乙の鉱泉水に一晩付けてお出しをひきます。

お出汁が、奥深く香り良くとても美味しいものです。


それに岩出山の高野豆腐と大根、人参、糸こんなどの引き菜と紅白蒲鉾。

ポイントは、みやぎ特有の食材!
芋の茎を干した「イモガラ」です。

香りの吸い口には、松葉柚子と仙台芹



御椀の漆器は、輪島塗沈金色絵菊花御椀です。
最高級の御椀です。




熱々の椀盛の蓋を開けたら、お客様が三陸沖のイクラの醤油付けを上から掛けます!

現在は、焼きハゼを作る方も少なくなってしまい、焼きハゼが大変効果な食材となりました。

仙台に昔から残る郷土料理を大切に後世に伝える意味でも…
うちみ旅館では、お正月の献立に焼きハゼの仙台雑煮を取り入れて宮城の食文化を紹介して遺してゆけたら幸いです。


「古きを温めて新しきを知る」



           九代目当主

  


Posted by 九代目 at 16:17Comments(0)旬暦(冬)

2020年01月01日

謹賀新年❕


明けましておめでとうございます。



書は、九代目です。




お正月の献立に縁起物の黒豆を炊きました。

「黒色が邪気を払い、真っ黒に日焼けするぐらい元気にまめに働けるように…」願いを込めました!

12月20日から10日間かけて柔らかく豆を戻し、壊れた豆を選別して、豆が固くならないように3日に分けて砂糖を入れて蜜煮して料理に心を込めました。


今年もお客様の心に寄り添えるように…

少しでも温かい気持ちになってもらえるように…

一生懸命に精進したいと思います。

お互いが想い合える気持ち大切に!

「慈しみこそ宝」

今年も何卒ご愛顧のほど宜しくお願い申し上げます。


    九代目当主 内海貴史  


Posted by 九代目 at 12:05Comments(0)九代目「書」