2023年06月30日

大人のアミューズメント

【設え】
料亭や料理宿は、食を始め、庭、建築、美術(器・設え)、土地の風土、歴史、文化を体感する大人のアミューズメントパークの一面が古来からあります。





うちみ旅館の井戸の間には、仙台南宗三大日本画家・山内耕煙直筆の画があります。その画は、沢が流れる情景に草庵が描かれています。

#沢乙温泉うちみ旅館 に流れる明神沢にも似ているような気がします。明神沢とは、古来に清らかな水源が人の営みの原点であり、もっとも人に恩恵を与えてくれた沢と云われる。清らかな水・お水神・龍神様として現世に姿を現してくれたものに「明神」という名を付ける古来からの習わしと云われます。

ジブリの千と千尋の神隠しに、描かれた沼、川、沢、井に宿る水神は、龍と信じられて、自然界の八百万の神として崇められてきた日本古来の風習です。



井戸の間に設えされた画をゆっくり鑑賞すると、沢の中に、龍神が舞っているように観えます。きっと、山内耕煙は、沢に宿る龍神さまを絵画の奥に潜めて想いを託したのではないかと察します。




願いが叶うなら、時代を超えて、山内耕煙氏とお話をして日本画に込めた想いを聴いてみたいものです。

「東北宮城を感じる名旅館を夢見て!」

沢乙温泉うちみ旅館 当主内海貴史

【山内耕煙】 やまのうち-こうえん
1828-1907 幕末-明治時代の画家。
文政11年生まれ。東東莱(あずま-とうらい),中西耕石にまなぶ。尊王運動にかかわり,維新後は画業に専念。小西皆雲,茂庭竹泉とともに仙台南宗(なんしゅう)の三大家といわれた。明治40年2月28日死去。80歳。陸奥(むつ)本吉郡(宮城県)出身。名は健。  


2023年06月28日

利府の逸品ギフトボックス

【在廊Day】



利府の逸品ギフトボックス説明会を行います。
7月9日(日曜)12時~14時
場所 利府駅前「tsumiki」






利府源流米と利府天日干し米食べ比べ

利府日本蜜蜂はちみつと西洋蜜蜂食べ比べ

利府米と表松島一番摘み海苔のコラボ試食

ご贈呈用に利府自慢のギフトボックスのご提案 や御中元ご予約の受付を行います。



当主と女将が自ら利府の逸品への想いと魅力をお伝えいたします。



お待ちしております!

@rifu_tsumiki

利府の逸品レポート
http://rifu-tsumiki.jp/topics/archives/19846  


Posted by 九代目 at 23:35Comments(0)お知らせ-企画

2023年06月28日

郷土愛

【世代を超えて】
#利府町観光大使・#翼tasku くんとゆっくり話が出来る機会をもらいました。



一回り歳の差があっても、お互いの郷土利府を慕う気持ちが響き合って心地よかった。

翼くんは、介護施設の現場管理職として働きながらシンガーソングライターとして活躍。そして利府町観光大使としても利府の魅力発信やイベントにご尽力してくれています。有り難いことです。生まれ育った故郷を想う志に感銘します。

翼くんは「利府町讃歌 ふるさとは北のくに」を35年ぶりにリメイクしてくれています。
歌声が、哀愁・郷愁を誘い素敵ですよ!

利府町讃歌は、35年前(僕が15才)に、さとう宗幸さんが唄いあげた曲だそうです。歌詞には、利府町の自然や風土、そして文化や情景など、郷土の誇りや愛着が反映されている。

歌詞にある「山かげの 秘めし 出で湯に 」…それは、35年前に #沢乙温泉うちみ旅館 が利府の情景や文化として受け入れてもらっていることを意図しているような気がして。私にとって誇らしげに想えた事実でした。

翼くんのリメイクのおかげで初めて知ることが出来たご縁に感謝です。

翼くん「山かげの秘めし出で湯に…そこを歌う時は、いつも沢乙温泉を想いながら歌ってます」私はそれを聞いて、ただただ嬉しかった。




世代を超えて郷土を慕う気持ち重なる。

これからも利府愛のバトンを次世代に繋げてゆきたい!

翼くんの利府讃歌、是非とも聴いてください。

https://youtu.be/AdRylwWXmW4


追伸
翼くんが、内海さんのSNS発信の仕方が勉強になり共感してます。地元の後輩からのお言葉とても嬉しかったなあ!!  


Posted by 九代目 at 09:07Comments(0)当主心得

2023年06月22日

世界のMiyagi

【宮城ガストロノミー】
#ガストロノミー とは、食事と文化の関係を考察することをいう。料理を中心として、様々な文化的要素で構成される。すなわち、食や食文化に関する総合的学問体系を示す。



私が宿の当主、そして料理人として、旅人に饗応する時に大切にしていることは、宮城の美食、宮城の総合文化及び宮城へのシビックプライドです。

それは、世界三大漁場「#三陸」と清らかな水源地「霊山 #蔵王 連邦」が共存共栄している自然風土、それが食材王国みやぎの魅力の核心だと信念を抱きながら料理を作り、お客様におもてなしを実践しています。郷土利府においても、海と里山が共存している自然美・自然風土が魅力の原点だと捉えています。

古代三大史跡である国府多賀城が当時、異文化交流の最先端の地として、何故に重要だったかを紐解き「#古都宮城 への誇り」が、県民の真のモーブメントとして起こることを待望しています。

今までは、国府多賀城が大和朝廷の侵攻や鎮守府の役割ばかりに着目した歴史観点が主流。
もちろん、私も大和38年戦争で東北の地で命をかけた御霊に感謝と鎮魂の想いを常に抱いています。

しかし古代宮城の歴史を観る角度を変えれば、陸海交通路、政治、信仰、砂金、農業、陶芸、製鉄など、古都奈良・京都と古都宮城が、当時の異文化交流の最先端だった史実に宮城県民が学び気が付き、古代宮城へのシビックプライドを抱くことで、東北の都・国府多賀城正殿、高崎廃寺、利府なこその関、それぞれのモニュメントの再建にも繋がり、古代国津 #塩竃、陸奥一宮「塩竃神社」、古代陸奥の都で東の守り神・東宮「七ヶ浜」。それぞれの地域の連携した広域文化圏「古都宮城」として世界遺産登録も視野に入ると感じます。

多賀城「#壺の碑」の国宝登録も含め、国府多賀城を起点に「古都宮城」広域文化圏、広域観光圏として成長してゆき、未来永劫、東北宮城の地域振興産業の発展繁栄に繋がると考えます。

そして、後世には、世界遺産平泉、古都宮城「多賀城」、日本三景松島、福島、山形、秋田、青森含め東北の魅力が連携し、未来に東北広域観光圏に発展してゆき、世界視野で東北の歴史、文化、自然、風土、東北人の温かさや崇高さが世界を魅了する文化圏・観光圏となることを祈願しています。

世界視野の観光圏に必要不可欠なものこそ、食材王国みやぎが織り成す宮城ガストロミー「宮城の美食」です。

古代東北の都の饗応、そして伊達文化「馳走の精神」、それぞれの根幹は、食材王国みやぎの自然風土が織り成す豊かな食材と人の温かさ・崇高さです。

仙台藩のお抱え料理人は、皆、鶴を捌いて調理出来たと云われるほど腕利きで食文化に精通していたと伝わります。現代においても料理人、生産者など含め、宮城の美食に対する志の連携が肝心要だと考えます。

現代の宮城料理人も次世代のために、ジャンル、調理師会などの流派の枠を越えて宮城の美食の見識を共有して志を連携してゆく時代ではないでしょうか。

東京、京都はご存知のとおり、美食地として醸成されている。地方の美食は、今や新潟、静岡が人気であります。

宮城の最高級の食材は、ほとんどが東京市場に行きます。何故なら、宮城県に全国的に人気の料亭や料理屋が少ないからです。

厳しい時代に、明るい宮城の未来へ、事業所の力、政治の力、行政の力、官民一体で抱く志の連鎖が必至だと考えております。

宮城を愛する者、東北人、そして宮城県民として「世界の宮城・世界の東北」に希望が溢れるように次世代に夢と志の連鎖を大きくしてゆきたいものです。

「東北、宮城を慕い愛する」
「次世代・後世を願う志の連鎖」

#郷土愛
#広域文化圏
#広域観光圏
#食材王国みやぎ
#伝え人
#宮城ガストロミー
#宮城の美食

料理人 内海貴史

#沢乙温泉うちみ旅館  


Posted by 九代目 at 11:09Comments(0)当主心得

2023年06月20日

【利府の逸品】

私が、郷土利府を慕い想う取り組みです。




#沢乙温泉うちみ旅館 × #tsumiki 利府の魅力を詰め込んだ「利府の逸品」商品発表から半年が経過しました。改めて発表会の様子をtsumikiリポートを参照いただき、利府の逸品への想いをご紹介させていただきます。

http://rifu-tsumiki.jp/topics/archives/19846

#宮城県利府町
#地域特産品
#食材王国みやぎ
#伝え人




デザインの挿絵は、伝統農法天日干し「棒掛け」
です。



源流米の挿絵は、中央に利府城跡館山、左側に
県民の森・菅谷山、右側に深い森林・森郷、
町の中心を流れる砂押川・なこそ川が国府多賀城
政庁の畔で合流します。

国府多賀城跡の記号を示したのは、古代陸奥の都・多賀城の自然風土を支え続けた利府の先人たちのシビックプライドです。


料理人 内海貴史



  


2023年06月16日

古代利府に想いを馳せて

【流鏑馬】



#宮城県利府町





来年、東北の都・国府多賀城生誕1300年
利府は、陸奥都府中で文化を支えた歴史背景。
古代、奈良平安の時代、府中では、お祀り・神事で流鏑馬が奉納されていたと云われます。

利府伝説「#亜久玉姫と千熊丸」それは、国府多賀城に赴任していた将軍・坂上刈田麻呂(かりたまろ)が、利府菅谷の久門長者屋敷に仕えた娘を側室に見初め、授かった神の子「千熊丸」が古里利府で育ち、13才で京の都に旅立ち、後に坂上田村麻呂(たむらまろ)になり、混迷の大和38年戦争を治めたという伝説です。その千熊丸が八幡神社の「流鏑馬」に志願したという物語です。※諸説あり
参考資料「宮城の伝説」亜久玉姫と千熊丸

ところで流鏑馬はなんのため?

それは、流鏑馬には病気平癒などの願いが込められている。神事である流鏑馬には、天下泰平や五穀豊穣、万民息災、病気平癒を祈念する意味があります。
世の中の平和、自分や身近な人の健康などを願いながら流鏑馬を見てみてはいかがでしょうか。流鏑馬の本質を多くの方に知ってもらいスポーツと融合することで利府という歴史あるの町の品格が益々に上がるはずです。

流鏑馬の迫力や躍動感+流鏑馬の本質や意味合いを
知りながら観戦することが魅力だと感じます。

それらの本質を見極めることでサスティナブルな地域振興産業の発展に繋がると感じます。

「文化の町みやぎ利府に幸運あれ!」

奈良平安の古里利府に想いを馳せて、利府スポーツ流鏑馬大会を楽しんで欲しいです。

「文化とスポーツの町 みやぎ利府 万歳!!」

自称 利府コンシャルジュ九代目  


Posted by 九代目 at 19:08Comments(0)お知らせ-企画

2023年06月15日

おもいやり

【おもいやり】



介護施設で病気療養中の先代の父が、昨日休館日に宿に一時帰宅しました。父は、寝たきりなので親族や介護タクシーにご協力してもらい実現しました。







利府、宿の誇り利府天日干し米を擂り潰してで一口だけ食べさせてあげたり。

宿の歴史の象徴である水神・龍神の間にて、父の友人や家族が集まり、終始、和やかで、優しさや思いやりが響き合っていたような気がします。

当主の私が、龍神様に八代目の健康を祈願してご祈祷を捧げ、父が人生かけて沢乙の井を守ってきてくれたことに家族みんなで感謝の意を伝えました。

「この世で貴い美しいもの」それは、お金やものでなく、真心、優しさ、慈しみ、信仰、純粋、情熱、和み、そして相手への思いやり。すなわち「心」なのでしょう。

宿の核心も「おもいやり」
料理人の信念も「おもいやり」

親は、子を慈しむ
子は、親を慕う

「この世で一番美しいもの、貴いもの、やっぱり愛しかないでしょ!!」

ずっと郷土と家族を愛して頑張ってきた父親の心・魂が、穏やかに和むことを心から祈願しています。

古から日本人が大切に温めた心

「和をもって貴しとなす」 


沢乙温泉うちみ旅館
九代目湯守 内海貴史


追伸
御先祖、故郷、母国を敬い守る。古から大切にしてきた日本人の心が、いつの時代からか稀薄になってしまったのでしょうか。日本の衰退…諸悪の根源がそこにあるような気がします。
  


2023年06月12日

食材王国みやぎ「伝え人」

【食材王国みやぎ伝え人】
この度、宮城県から「食材王国みやぎ伝え人」に
料理人として認証登録いただきました。



#食材王国みやぎ
#伝え人




これまでの料理宿での宮城の食材を生かした
料理体験、特別支援学級での食育活動、
宮城県広域事業「食」の勉強会講師、
宮城県産食材の魅力発信活動などを
元に認証いただきました。



※一点だけ補足あります。主として県産の無農薬野菜を提供しておりますが、人体や土中環境に優しい減農薬の県内産野菜も提供しております。故に料理は、身体に優しい完全無添加料理でございます。


このように郷土宮城の食の魅力を伝える立場に
なれたのも、ファンの皆様、生産者、仲買人、
地域の仲間との御縁と温かい応援のおかげです。
有り難うございます。

これからも、宮城の美食、子供たちへの食育、食文化と地域創生など、宮城の自然、風土、歴史、文化、そして人の魅力を反映しながら、食材王国みやぎを大切に伝えてゆこうと思います。

子供たちに食育で、お米の炊きたて煮えばなと引き立てのお出汁を体感してもらい郷土宮城や和食文化に愛着を抱いて欲しいと願っています。

郷土宮城への誇り・愛着・アイデンティティを
抱き、料理人として益々精進して邁進して
ゆこうと思います。

これからもどうぞ宜しくお願い致します。

食材王国みやぎの未来に

「GOOD LUCK!!」

沢乙温泉うちみ旅館
九代目湯守 内海貴史

https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/syokushin/tutaebito.html


※私の「伝え人」登録内容は、近日、宮城県web盤で見れるようになります。  


Posted by 九代目 at 15:15Comments(0)お知らせ-企画

2023年06月08日

利府地域資源を探して

【地域資源探訪】「菅谷かぼちゃ」
今日は、利府町の魅力ある生産者・農作物とのの繋がりを見つけるために駆け回っています。




どうにかして、先人たちが誇りとして伝承してきた利府町の自然・風土の魅力を後生に遺したいと願う気持ちです。

十三塚農園さんでは、宮城県利府町産ひとめぼれを利府の誇りを抱いて販売しています(完売)。

生産者の柴田さん「全国各地のお米を購入して勉強しているが、利府のお米を食べ比べてみても、本当に利府米は美味しいですよ!」

・利府特産品 #利府梨
・仙台藩主献上米の口伝残る美味しい利府米
・利府伝統野菜

領土米の他に、利府の特別区域「なこそ川の上流」がお殿様に献上したと口伝が残る。

ほとんどの農産物は、JA仙台や仙台卸し市場に流れて宮城県産となる。利府産にならない…

不安の中、JA仙台利府・伊藤支店長さん、東部営農センター課長・佐藤さんを訪問して利府への熱い想いを直談判しました。御二人ともに「実は利府の農産物の価値向上、ブランディングに挑戦したいですね!」と胸の内を明かしてくれました。

佐藤さん「利府梨も特産品ですが、利府米も、古来から旨いと評判だし、利府は、昔に鉄道に利府梨と菅谷南京(かぼちゃ)を沢山積んで、出荷していた歴史があります。今、絶えてしまっていますが、何とか利府菅谷かぼちゃを復活させてたいですね!」

当たって砕けろ精神で、JA利府支店を訪問して善かったです。まだまだ道は、険しいけれど、利府の自然環境、土壌環境を生かした風土を後生に繋いでゆきたいと願います。

利府の中でも歴史文化が深い地域である利府菅谷に「菅谷かぼちゃ」の存在があったことを知り、料理人の血が騒いだ瞬間で感動しました!

利府で日本かぼちゃの伝統品種を育てたら、利府の土壌に適しているのだから、必ずや美味しい南京が実り特化した地域資源になるはず。

郷土の歴史・文化背景が、現代の地域振興産業に、しっかりと光明を照らしてくれています。

「利府梨、利府米、利府かぼちゃ」

郷土利府の里人が誇りを抱いていた農作物だと察します。

利府町地域資源ワーキング会議委員長
内海貴史  


Posted by 九代目 at 19:01Comments(0)当主心得

2023年06月05日

Kappo 取材・掲載

いつもご愛顧いただきありがとうこざいます。



本日発売の雑誌「Kappo 仙台闊歩」7月号の巻頭特集「東北を感じる宿」~東北ならではのもてなし、食、文化~食部門で #沢乙温泉うちみ旅館 が取材・掲載いただきました。



写真18枚、文面共に4ページで、宮城・利府の魅力として掲載されております。





利府焼陶芸家三人の作品が掲載されています。利府焼を利府の地域振興産業及び利府の食文化に写しました。

郷土宮城を慕い、宮城利府の魅力を体感できる料理宿を目標としているので「東北を感じる宿」での推奨は、感慨深く嬉しいです。多くの方に、購読いただけたら幸いです。

沢乙温泉うちみ旅館
九代目湯守 内海貴史

追伸

Kappoのホームページトップ画面に2ヶ月間、沢乙温泉うちみ旅館の動画が配信されています。パソコン画面で観ると迫力あります。九代目の「食材王国みやぎへGOOD LUCK!!」は使われなかったけど笑
ファンの方々、仙台闊歩のHP動画を観てみてくださいませ!

https://kappo.machico.mu/  


Posted by 九代目 at 09:28Comments(0)お知らせ-企画