2021年06月28日

素材の持ち味を生かす

【玄関の生け花】



山牛蒡・山紫陽花・葱坊主
#はな
#生け花
#日本料理

花は野にあるように…
料理も奇をてらわずに…






故郷で素材の持ち味を生かす




九代目湯守

ホームページ
https://www.sawaoto-onsen.com  


2021年06月27日

地方の美食

地方の美食とは…

焼物【表松島鱸の塩焼 蓼酢かけ】


夏に旬を迎える地元の活じめスズキをカリッとバリッと焼き上げます。里山の蓼(たで)の葉を擦った蓼酢をかける。
#美食学
#地方の美食
海と里山がある利府らしい料理だと想います。表面上の味も旬の持ち味を生かしております。写真二枚目は蓼酢です。

味わいプラスとても大切なことは、旅で訪れた場所の情景・風土を感じ取れる料理が食べ手・旅人の心を揺さぶると感じます。

宿がある利府の最大の魅力は大海原と里原が共存しているところです。海と里の食材に恵まれた風土豊かな町です。


料理人 九代目湯守


「蓼酢」
※蓼(たで)→「蓼食う虫も好きづき」
辛味があり河原の風を感じます。

うちみ旅館の口コミ
https://www.jalan.net/yad392834/kuchikomi/  


Posted by 九代目 at 06:34Comments(0)旬暦(夏)

2021年06月26日

いただきます!

「いただきます」「ご馳走さま」
#食
#食育
御家庭で焼魚を食べ終わったら骨はどうしていますか?
アジやカレイの塩焼きを綺麗に食べたら中骨をお椀に入れて、熱いお湯やお茶を入れて3分待つだけで骨から旨味が出てきてスープになります!骨から美味しい旨味が出ているのを味見して確認したら、少量の塩かお醤油数的をお好みで入れて見てください。




「極上のすまし汁の出来上がり!」

食は、字の如く人を良くすると書きます。
食は、人の身体と心を良くしてくれます。
人間は、自然界の尊い命を戴いております。
骨までも、感謝の気持ちで戴いてみるときっと感じるはずです。




心から命を「いただきます!」
心から感謝を籠めて「ご馳走さま!」

料理人 九代目湯守  


Posted by 九代目 at 11:41Comments(0)当主心得

2021年06月26日

利府源流米

【利府源流米に想いを馳せて】



うちみ旅館のお米だけに光が当たりたい訳でありません。利府伝統の源流米全体に光が当たって欲しいのです。そして利府源流米の付加価値を上げてゆき生産者も潤うシステムを作るのが志です。利府源流米の素晴らしさならば、市場で特化して東京の一流店からオファーが来る日も決して夢ではありません。利府の農地作付け面積は小さいけれど、小さいからこそ高品質戦略が必要です。生きる道・保全される道です。



利府独自の米流通システム。利府独自の最高級高品質米。利府独自のブランド化。地域生産者の意思統一。高品質栽培方法のマニュアル化。




利府源流米が何故に高品質の可能性が高いかというと平安、中世、戦国と良質の米が実る土壌・良質の水源(勿来川・砂押川)がある。江戸時代は、仙台藩御用達の利府献上米という歴史が証明しています。利府の「利」は農作物をカマで刈り取る。「府」は朝廷などの米等を保管する場所が漢字の語源です。

地域の中で歴史や伝統を遺す志をみんなで抱いてゆけたら、利府献上米という町の誇りは保全されると想います。実現化すれば利府梨と並ぶ利府町の誇りとして復活。利府のシティセールスにも繋がると察します。市場で特化して有名になれば、町の誇りとして農業に夢や志を抱く子供たちも増えるでしょう。



何でもかんでも大型商業施設が出来ることが町の発展だとは限りません。元々、町というものは先人たちが魂籠めて守ってきた風土です。

千年続いた郷土愛を無くしては、百年後千年後の故郷の発展は有り得ません。将来、未来、後世の町・子孫を考えたい!地域に根差した歴史・文化に光を当て町の中でみんなで志を抱きたいものです。

九代目湯守  


2021年06月26日

地域交流会

「地域を観る知る、そしてみんなで語らう!」
#利府町



昨晩、第五回利府語らう会が開催されました。これは毎回、利府を慕う人をゲストプレゼンターとして招き、住民の皆さんと共に利府の魅力を探求しながら意見交換をして町を熱く語らう。次世代に利府の夢や希望を繋げてゆきたい志です。昨日で利府を慕う人たち五人がバトンを繋いでくれております。



今回のゲストは、陶芸家須田聡宏さん(アトリエ陶の泉)でした。陶芸や絵書きを通してものづくりの楽しさの魅力を町の中で子供や若者に波及してゆきたい!利府焼を利府の文化として確立してゆきたい!と熱く志を語って頂きました。ありがとうございます。



世代を越えて地域の参加者の皆さんからも利府の将来・未来を想う熱いディスカッションが行われ、とても有意義な語らう会になったと想います。毎回ですが皆さんと各分野を越えて利府の未来を想う語らいは、高校生・若者・先輩方も含め、人と人との絆を深めてくれます。郷土愛・地域愛を醸成してくれます。地域の中で地域愛が核となり、不思議とみんなが公益的な精神・利他的な精神で町を語ってくれます。とても心豊かな気持ちにしてくれます。

これからも利府町tsumiki 主催の利府語らう会が継続されてゆき、地域を想う沢山の人たちが参加してゆき、住民の輪が広がり、益々皆さんが望む町づくりに発展してゆくことを心から願います。現代日本が希薄になっている人と人の繋がりの大切さ。「地域コミュニティーの復活」の大切さを利府町から発信してゆきたいです。

九代目湯守  


Posted by 九代目 at 06:52Comments(0)当主心得

2021年06月24日

成長してくれた山笹

【山笹】



沢乙温泉入り口の山笹が3年がかりで大分良くなって来ました。3年間、来る日も来る日も赤ちゃん山笹が雑草に負けないように草取りの日々。スタッフみんなでしっかりと愛情を注ぎました。
#利府町
#沢乙温泉
#料理旅館




山笹もしっかりと愛情に答えてくれて元気いっぱい成長してくれて嬉しいです!
後世、沢乙の庭が宿の財産なり利府に訪れてくれた旅人の心を癒す存在になってくれたら幸せですね。




九代目湯守


※最後の写真は、山笹をポットで植えた植栽直後の写真です。  


2021年06月24日

故郷の情景を料理に写す



向付「真子鰈昆布じめ」
里山の初夏野菜に囲まれて

#利府町
#海と里のマチ利府町
#宮城おもてなし料理
#日本料理
#料理旅館
#温泉旅館

うちみ旅館では、鮮度が良くお互いに相性を引き立て合う海と里山の旬食材を組み合わせ、故郷の情景を料理に写します。

昼 ミニ懐石 4,500円・懐石料理6,000円~
夜 宿泊懐石プラン 20,000円~

料理人 九代目湯守

ホームページ
https://www.sawaoto-onsen.com
  


2021年06月24日

地域風土の魅力を理解する

【利府の魅力として】
先日、地域の魅力について青麻神社神主さんと沢乙温泉九代目湯守で対談を行いました。



写真は、明治に青麻神社に参拝に訪れた長野のお客様がこの地域の魅力を歌にしたものです。

神主「私達から観ると長野は立山連邦を含む優大な山々に囲まれて、とても魅力を感じます。何でこんな普通の私達の町にわざわざ遠くから旅に来るのでしょうね…」

九代目「自分たちが住んでいる町は、いつも観ているから当たり前に思いがちなんです。住んでいると足元が見えず町の魅力に気づかいものです」

神主「確かに、この写真に歌われているように長野の人から観たら美味しいお米や野菜・山菜があって、ちょっと足を伸ばせば刺身でも食べられるような上質の魚があることが羨ましいのでしょうね」

九代目「海だけや山だけがある町の人から観ると、利府の魅力は自然の恵み豊かな大海原と里原が共存しているところが最大の魅力的な町でしょう!」

#利府町
#海と里のマチ利府町
#海と里の恵み



向付
海の恵み(表松島真子鰈・浦戸一番摘み海苔)
里の恵み(野菜の花・赤紫蘇の新芽・四葉胡瓜)



椀物
海の恵み(表松島活じめアイナメ)
里の恵み(こごみ・ヨモギ麩・山フキ・木ノ芽)


うちみ旅館では、伝統日本料理を温めながら、鮮度の良い・相性が引き立て合うような海と里山の旬食材を組み合わせ、利府の情景を料理に写しています。

料理人 九代目湯守

ホームページ
https://www.sawaoto-onsen.com  


2021年06月24日

子は故郷の宝

利府散歩勉強会を終えて

今回の議員さんとの利府散歩の勉強会の意図することは、町の歴史・云われ・物語を知る観ることで郷土愛や地域愛を深めてゆきたいと想う志です。
#教育
#郷土愛
#シビックプライド
議員さん方と語らいの着地点は、町の子供たちへの郷土愛の醸成を目的とした教育費。例えば町の云われ・物語を絵本や紙芝居を通して分かりやすく子供たちに町の誇りを伝える方法の模索。利府ありのみ劇団の演目にしてもらったり。利府の子供たちへの利府里浦の漁業体験・利府里山の農業摘み取り体験など。実践を繰り返して行くのに町の予算が大事になってくると想っています。

幼き頃から先人たちによって利府で温められてきた大切な想いを子供の頃に体験・体感することでシビックプライドの醸成にとても有効だと強く感じるからです。

地域を愛する子供が、大人になって将来一旦町の外で仕事をしたとしても、必ずや故郷で活躍したいと想う気持ちが芽生えてくれるのではないかと考えるからです。

私自身の人生が実証しています。小さな時に利府の誇りを代々の湯守に紡いできてもらったおかげで郷土愛が醸成されました。
例え都会で仕事のスキルを学んだとしても故郷に帰り地元に恩返ししたい!活躍したい!郷土愛を育みたい!と思う。私自身が旅館や日本料理を通して故郷に貢献したいと熱い想いを抱ける由縁です。



「町の子供たちは、未来の町の宝です!」

郷土愛醸成の教育費は、町の重要な先行投資だと考えます。

九代目湯守  


2021年06月23日

利府歴史散歩

昨日、利府町町議会渡辺議員と今野議員と一緒に利府散歩を行いました。利府の歴史を振り返りながら古から利府が大切にしてきたものを探求して共有しました。利府の魅力・利府のルーツを観る知る探る勉強会でした。






青麻神社から始まり、元々岩切は宮城郡岩切村だったこと。陸奥の国・国府多賀城は、今でいう仙台市宮城野区、多賀城、七ヶ浜、塩釜、松島、利府だった歴史をお伝えしました。
利府が古墳時代から江戸まで利府のお米が献上米になったルーツが利府の源流にあること。
伝統農家さんとコミュニケーションをとり、利府の風土が織り成す利府伝統野菜が現存することを知ってもらいました。
菅谷不動尊が日本三大霊場と呼ばれた38年戦争との由縁。岩切城・竹林城・利府城が中世戦国の重要地域の由縁。阿久玉姫伝説や菅谷子安観音が意図する子どもたちを愛する想いの重要性。



2日間にわたり、様々な利府町の魅力を町民を代表する多くの議員さんと共有・共感出来たことは、町にとっても有意義だと察します。地域の議員さんは、今回のように町の住民とコミュニケーションをとり信頼関係を築き、町の民意を行政政策に反映してもらうのが職務です。利府を愛する議員の皆さんに大いに期待しております。






私は微力ですが、これからも町の歴史を見本に利府町の魅力を探求して、町の中で人と人を繋ぐパイプ役として頑張ってゆきたいです。利府の先人たちが温めてきた利府の誇りを後世に遺してゆきたいです!

九代目湯守