2021年11月30日

伝統農作物の勉強会

【寒風沢天日干し米と伝統野菜の勉強会】



仙台松島インアウトバウンドさんと宮城県観光課の方と地域の伝統食文化を探求する勉強会の講師を努めさせていただきました。


#天日干し米
#伝統野菜
#地方の美食
#テロワール



講師にあたり寒風沢の天日干し米ササニシキに真摯に向き合い私自身も見識が深まりました。島文化・浦里文化の凄みを感じました。それは、ミネラルたっぷりの源流が流れない島で何故にこんなにも美味しいお米や野菜が実るのか?

その答えは食材自身が語ってくれました…






寒風沢の天日干し米や浦戸伝統野菜の料理を通して、育った環境や風土が厳しければ厳しいほど食物が強く生きている。島の稲は小さく、松島白菜は見た目が小さく硬くても、食材自身の味わいが力強いということだと認識出来ました。

浦戸諸島の米や野菜は海に囲まれているので土中環境がミネラルたっぷりなんだと想定出来ます。その海に囲まれた土壌・土中環境が海のミネラル豊富な由縁なのだ。島の美味しいお米や野菜の美味しさの真髄だと考えられます。






里山のミネラルたっぷりの水源とは違うミネラル感の美味しさが浦里の食材には存在していました。こういったことが地域の環境や風土を生かした宮城のテロワール文化だと感じます。地域の地形や土壌の特性を活かしたお米や伝統野菜や果物が地域に根差した歴史文化なのだと強く感じます。




これからも宮城の里山・里浦の先人たちが大切に温めて継承してくれた文化や想いを引き継いでゆきたいと思います。

そして地域で手を繋ぎ、沢山の人に地域の魅力を紡いで紹介してゆくことが地域の食文化継承には大切なことだと感じます。宮城の伝統美を故郷宮城で伝え続けることで希望の光が照らしてくれるような気がします。

改めて宮城の歴史や伝統、宮城の風土と共に暮らす人たちの素晴らしさを感じています。地域の食材ルーツや人の暮らしの魅力再発見が出来た有意義な勉強会ではなかったかと感じます。

宮城伝統食文化勉強会の開催に心から感謝いたします。

料理人 沢乙温泉 九代目湯守

https://www.sawaoto-onsen.com  


Posted by 九代目 at 18:18Comments(0)当主心得

2021年11月28日

自然素材客室 山桜

【木と漆喰の部屋 山桜】

11月12日にリニューアルオープンしたスペシャルな自然素材客室をご紹介いたします。


#リニューアルオープン
#自然素材
#沢乙温泉うちみ旅館
#ワーケーション
#アトリエセツナ
#大東住宅
#木工房瑞
#今野左官
#赤井彫刻店
#株式会社エイト
#古山塗装工業



うちみ旅館のファンでもある宮城県出身デザイナー渡辺吉太さんと九代目が中心となり精魂込めて改装しました。改装メンバーは、宮城県の伝統建築トップクラスの職人方の御協力のもと私が個別発注で挑みました。当主の想いに寄り添ってくれた関係者の皆様に感謝しております。




天井と壁は自然素材の鹿又のりを使用した漆喰仕上げ。床と壁は、南三陸阿部製材の上級無垢杉材。木材には壁も床も京都から取り寄せた柿渋で利府町の古山塗装店が施工。漆喰も柿渋も安全・安心の抗菌作用と調湿作用に大変優れています。







広々とした大きな窓から青竹と明神沢のせせらぎ。木彫家赤井靖武さんの山桜テーブルと利府里原をイメージした山桜の時計。








ワーケーション用デスクは、伝統建築のマイケルさんが数日にわたり手でカンナをかけた釘を使わない600ワイドの木組みデスク。





ベッドはシモンズ製セミダブルワイド2台。荷物やアメニティを集約した渡辺さんデザインのバックヤード。




日が落ちて夜になるとライブや映画が大画面で楽しめる漆喰壁や柿渋壁に映写出来るプロジェクターが完備されています。






ご夫婦やカップルのツインルーム扱いの他に家族と一緒のワーケーション。女子会や仲間の集いや家族3~5名でも利用可。思い出の一夜に是非ともお薦めです。

自然素材が呼吸する空気清浄機能の客室は、空気感がまるで別世界!宮城の懐石料理と共にご家族・お仲間・お仕事に上質空間で癒しの一時を。皆さんの大切な記念日にいかがでしょうか。

木と漆喰の部屋 山桜
「一泊懐石プラン」お一人様料金
土曜日     27,000円 税別
金・日・祝日  25,000円 税別
月火割引プラン 23,000円 税別

※時期により変動します。ご了承ください。  


2021年11月26日

けんけんの授業参観

【授業参観】




利府小学校特別支援学級(肢体不自由クラス)に通う息子の授業参観でした。相変わらず障害ハンディを微塵とも感じさせない笑顔でした。先生方や周りの仲間とも上手くコミュニケーションが取れているようで元気いっぱいの様子でした。






#宮城県利府小学校
#特別支援学級
#障害児
#肢体不自由
#言語障害
#障害を乗り越えて
風船しりとりのラの時には…
ケンケン「ライオンキック!」と言って回りを笑わせていました。流石です…笑



きっとそこは「ライオンキング」だと想いますが。
これからも彼の持ち味「人に優しく出来ること・人と比べないで頑張ることが格好いい」の精神を貫いて欲しいです。

彼はクラスでケンケンにいつも優しくしてくれる女の子が大好きみたいです。来春には六年生…いつの間にか年頃の男の子です。

パパ「人に優しくして何でも頑張ったら大きくなったら大好きな人と結婚出来るかもよ!」

ケンケン「は~いっ」と満面の笑顔を見せてくれました。

人を大好きになれることは日々の活力源になります。学校に行くのも大好きな人に会えるから楽しい。大好きな人の為なら頑張れる。愛は障害を越えると勝手に信じております。




堅靖の父  


2021年11月19日

古代東北の都

【故郷の歴史を紐解く】



「勿来の関が何故に惣の関と呼ばれたのか?」

#なこその関
#山桜
#源義家の代表作
#利府町




古代国府多賀城政庁が制定されるまでの宮城の人びとは自然と共に暮らすアイヌ系の蝦夷民族です。




鎮守府・国府多賀城を作る為に大和朝廷の壮大な国家プロジェクトで房総半島から農耕や製鉄の技術者が宮城の地に送られ移住しました。利府町の横穴古墳郡の遺跡から発掘された土器・須恵器が古代房総地区の物と一致しております。




「なこそ」の「来るなかれ」とは都の貴族や朝廷高官などが平安時代に和歌などに使った言葉です。一般民は「なこそ」の言葉を使わないし知らないのです。

古代アイヌ語で「ソウ」は滝です。アイヌ系の古代利府の人びとは、なこその関の滝を見てソウと呼んだと推定出来ます。現在の惣の関という呼び名が千年にわたり遺った由縁だと想われます。



地方の歴史を探求することは、その地の風土の特性・個性を深く理解することが出来ます。料理人・宿の主人としてその地の歴史・文化・風土を深く理解して、それらを活かすことはとても大切なことだと考えます。

「古代東北の都文化圏」
「古代東北の都観光圏」

後世の宮城郡の発展繁栄を願います。

参考文献 
蝦夷となこその関 菅原伸一

利府郷土史会 
沢乙温泉九代目湯守 内海貴史  


Posted by 九代目 at 17:23Comments(0)当主心得

2021年11月19日

木彫山桜テーブル


【客室山桜に魂宿る】





今年倒木した山桜を生かし「木彫山桜テーブル」に同じ木でテーブルの足が付きました。




木彫家赤井さんとセッティングして外を眺めたら…なんと倒木した山桜の根元と線で結ばれていました。



#木彫家赤井靖武
#アトリエセツナ
#沢乙温泉うちみ旅館
#なこその関





木と漆喰の部屋山桜に御神木の魂が宿ったような気がします。これから沢山の旅人を温かく見守ってくれることでしょう!






昨日のリフノスの講座でもお話しましたが、利府の地は古から天然の山桜が自生する風土です。なこその関が有ったと云われる福島のいわき市は海が近く山桜が自生しない風土です。現在いわき市に植栽されているのはソメイヨシノ系です。



源義家の平安和歌「風ふけば なこそのせきとおもえども みちも背に散る 山桜かな」

故郷利府の風土が、なこその関の真実を教えてくれているようです。今も尚、惣の関ダム(なこその関)の山々には山桜が咲き誇ります。

九代目湯守  


2021年11月18日

利府町の魅力再発見講座

【利府町の魅力再発見講座】



ご参加していただき有り難うございました。

#利府町文化交流センター
#リフノス



今回、講師の私自身も新たに利府町の魅力を再発見するために利府町郷土史会・菅原伸一会長に時間を再三にわたり作ってもらいご教示していただきました。利府郷土歴史の先輩方も応援してくれてます。
「特訓あるのみ!」




せっかくなので新に理解出来た町の歴史見識をFBやインスタグラムで発信して町の歴史文化風土の魅力を紐解き、未来利府町の発展繁栄・シビックプライド醸成に少しでもお役に立てれば幸いです。

今回の講座も相変わらず熱過ぎて時間オーバー笑。中身が盛り沢山なので数回に分けて投稿させていただきます。

九代目湯守  


Posted by 九代目 at 01:44Comments(0)当主心得

2021年11月14日

書の想い

【蛍】


村荘野水の畔 明滅する 数蛍飛ぶ
此の景 正に幽遠 時忘れ 人帰らず

自詩・書 小室成章






#書
#漢詩
#ホタルの里

※田舎の旅荘で田んぼのあぜに蛍たちが明るくなったり暗くなったり飛んでいる。この景色は本当に奥ゆかしい。時を忘れ人が帰らず。

小室先生は清真会理事で私の書道先生です。
うちみ旅館の客室改装の御祝いに自詩の書を額装にして贈っていただきました。

漢詩の趣が、正に沢乙温泉周辺の田園や沢水に飛ぶ蛍の灯り。古里沢乙の情景が脳裏に想い浮かぶようです。


(去年の沢乙温泉に姿を見せたホタル)

小室先生の応援のお気持ちと優しさに胸が熱くなります。感謝の気持ちが溢れます。

九代目湯守  


2021年11月13日

自然素材客室 沢乙

【リニューアル】
デザイナーズ客室
木と土壁の部屋 沢乙sawaoto










#土壁
#無垢材料
#空気清浄機能
#調湿機能
#ライトアップ
#自然素材リノベーション
#ワーケーションリゾート
#アトリエセツナ
#大東住宅

【宿泊懐石プラン1日三組限定】
完全個室食
温泉時間帯貸切利用
伝統の温まりの湯
伝統日本料理
呼吸する部屋
上質空間

https://www.jalan.net/yad392834/kuchikomi/  


2021年11月13日

木と土壁の部屋 沢乙 オープン

【リニューアルオープン】


本日、大安吉日・一粒万倍日の最良日に竣工・清祓いの儀を終え「木と土壁の部屋 沢乙」のリニューアルオープンを迎えることが出来ました。これもご尽力いただきました改装工事関係者の皆さんのおかげさまです。ありがとうございます。








本日、改装客室・沢乙に第一号のお客様に宿泊してもらい好評のお声をいただき少し安心しています。






客室作りが夢でなく、あくまでもお客様との絆を温め故郷の宮城利府で沢山の方に愛される宿になることが夢です。これからも精進して前に進みたいと思います。

ご家族の記念日、親孝行の旅などハレの日に「木と土壁の部屋 沢乙」の御愛顧のほど宜しくお願いいたします。

九代目湯守

【宿泊懐石プラン1日三組のもてなし】
宮城の霊泉・宮城の料理旅館

https://www.sawaoto-onsen.com  


2021年11月12日

天然きのこ

【天然きのこ入荷】



天然なめこ、紫シメジ、クリタケ入荷い




「地種里芋揚げおろし」
天然なめこは癖のないクリアな滋味深さです!

九代目湯守  


Posted by 九代目 at 01:31Comments(0)旬暦(秋)