2025年01月31日

森は日本の宝

【森は日本の宝】



お世話になっております。切実な願いを投稿させていただきます。政策を司る政治家の皆さま始め、真摯に向き合っていただけたら幸いです。

岩手大学、東淳樹さまの投稿文やご見識を引用させてもらいながら、私なりの森林保全の意見を交えて投稿させていただきます。

「第7次エネルギー基本計画案」にある「保安林解除手続の迅速化」の文言を削除するようにお願いいたします。

https://public-comment.e-gov.go.jp/pcm/detail?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=620224019&Mode=0

今、日本各地で進行している再エネ事業ですが、森林を破壊してまで風力発電や太陽光発電施設が建設されていることに憤りを切に感じています。

太陽光温水システムなど最新鋭の自然環境に優しい省エネルギーの支援や政策に向かって欲しいと願います。

森林乱開発で「たとえ2050年にカーボンニュートラルが達成できたとしても、2050年には日本の自然環境が取り返しのつかない状況になりかねません。

森林は、その地域の伏流水をポンプ代わり沢山吸い上げて土中環境を保全して清らかな水源を健全に潤滑にするために働きかけます。そして、森林は、沢山の雨水を受け入れて洪水や崖崩れを防いでくれる防災の要です。

日本の風土の豊かさは、森林が作り出すミネラルたっぷりの清らかな水源です。山々の清らかなミネラルたっぷりの水源・源流が、沢や川を流れて農地を潤し海を育てて、魚介・海藻の海の恵みを与えてくれます。

森林からの清らかな水源は、地形の表面上だけでなく、森林から繋がる地下の伏流層から地域の海底にも伏流水として涌き出し海を育ててくれます。自然の山々は、里山の土壌や海域をミネラルたっぷりの自然環境に保ちます。そこに根差した林業、農業、漁業、日本の豊かな風土を守る要が、地域の森林、日本の森林であります。

出典
#土中環境 #高田宏臣

古から日本人は、その森林の深い働き方、大切さを深く知っていたら各地域で『山の神』として崇拝して信仰してきました。その象徴が、各地域の『保安林』であります。昔の日本人はそのことがわかっていたからこそ、保安林を定め、その森には手をつけずに守ってきたのです。

自然の恩恵、見えないもの、そして先人たちの教えを敬う日本の精神が根底から崩れているのだと察します。『神仏習合の精神』の衰退、希薄が、日本の自然環境破壊の諸悪の根源だと察します。

水源涵養や土砂流出防備などの保安林は、日本の自然の骨格をなす水源の森です。それが破壊されてしまえば、森も川も里も海も全ての生態系がズタズタになってしまいます。

里山の森林が破壊され、ニホンミツバチも絶滅の危機になっていると云われます。再生可能エネルギーという美名に惑わされず、現実を見ることが重要だと思います。

「第7次エネルギー基本計画案」がそのまま採用されれば、日本の自然は取り返しがつかないほどに破壊されてしまうのは明確です。

第7次エネルギー基本計画案見直し!!

◆保安林での乱開発が進む恐れ
陸上風力発電の推進のために「保安林解除手続の迅速化」が盛り込まれていました。

◆保安林を壊してはいけない
保安林は、水源保全、災害防止等公益のために指定されています。森林を破壊して、再エネ推進は温暖化防止に逆行します。ましてや保安林を解除して、森林を伐採し、多量の切土・盛土をして再エネを進めるなんて論外です。水源破壊、国土破壊、生物多様性破壊、流域の住民と森で生きる多様な生物の生命を脅かす、恐ろしい行為。その他にも、陸上風力発電推進のために、環境影響評価制度の効率化を検討する等、環境アセスでも規制緩和が進む可能性があります。

1 保安林での再エネ開発は禁止を。規制緩和は絶対すべきでない。
陸上風力発電についての 31頁15行目 「保安林の解除に係る事務を迅速に実施する」の部分を削除することを求めます。

2 今でも情報公開や住民参加の手続が不十分な環境影響評価手続を緩和すべきでない。

日本の文化、そして食材王国みやぎに根差す風土の要が、森林が作り出す清らかな水源であり、それが里山と海を共存共栄させてくれて、郷土らしい、日本らしい風土を守ってくれています。日本の山々は、日本が守るべき宝なのです。

政治家の先生方、日本人の皆さまに深くご理解いただけたら幸いです。先人たちは、命をかけて日本の森林、日本の風土を守ってきたのです。日本の宝である森林を後世に遺すことは、現代人の努めだと思います。

その土地に根差した風土は、代々にわたり千年という月日で築いた千年風土です。自然の恩恵、ご先祖の恩恵に感謝を抱き、自然を崇拝して、先人たちを敬い、郷土を敬いながら、代々にわたり、命をかけて守ってきた汗と涙の結晶、血の滲む努力なのです。

#郷土愛
#愛国心

沢乙温泉 九代湯守
沢乙うちみ 当主 内海貴史  


Posted by 九代目 at 10:23Comments(0)当主心得

2025年01月05日

沢乙宿

【澤乙宿】
この度、沢乙宿という書を御軸として新調させていただきました。東京都漢詩連盟副会長・山田渓琵先生『澤乙宿』漢詩を揮毫。





書道清真会である師匠の小室成章先生の御縁で宿のもてなしに精を尽くした時に山田先生が沢乙うちみの想いを書に写してくださいました。

『沢乙の宿』
書 山田渓琵
表具 坂井英幸

読み下し
「春夏秋冬 お客を迎える宿は、栄え、菜や魚の温かいもの季節に応じて提供する。二つの井は千年枯れることなく水神の豊さを崇拝して益々懸命に精進する」

表具織物
正絹遠州緞子(しょうけんえんしゅうどんす)
柄は木瓜雨龍(もっこあまりゅう)雨を降らす
小さい龍

降臨龍柄の織物を用いた意図は、天から降る龍が土に雨を降らせて、明神の山で濾過されて沢乙の井からこんこんと脇き出づる情景を表具に写す。豊穣を意味する葡萄紋を書の上に設え、軸表装の回りに沢乙の霊泉の水色の織物も設える。書の裏打ちも和紙を何層にも重ね張りにしてあります。










先人から受け継いだ伝統を私達なりに現代に革新させるために長年培った宿の精神が漢詩に反映されていて感無量でございます。

山田先生の思いやりに敬意を表し宮城の名工である表具師・坂井氏にお軸表装して桐箱を設い、沢乙うちみの家宝にさせていただきます。

表具職人・坂井英幸氏の技術、見識、主人に寄り添う心意気もまた、超一流の仕事だと感じております。それぞれの英才職人の方々に支えられて『澤乙宿』のお軸は、2024甲辰、新生沢乙うちみ傑作の設えとなってくれたと想います。

沢乙うちみ 当主
内海貴史 感謝

#書道
#書
#漢詩
#お軸
#表装  


Posted by 九代目 at 05:43Comments(0)九代目「書」

2025年01月05日

迎春

【迎春】
新春のお慶びを申し上げます。



『黒豆』



真っ『黒』に日焼けするぐらいに元気で健やかに『豆』に働けますように…


この願いを込める習わしが、日本料理らしい『料理は想いやり』の真髄です。




黒豆は、朝晩二時間つづ五日間、沢乙の龍神水で茹で柔らかく戻し、壊れているものを全て手で選別してから、柔らかく戻した黒豆が、固くならないように砂糖を二日間で八回に分けて蜜煮にします。


本年も伝統的な日本料理の基礎・基本、伝統技と心意気を大切にして宮城利府の風土の素晴らしさを体感してもらいます。そして、懐石料理の核心である相手におもいやりを籠める心を磨き精進してゆきたいと思います。



料理は、主人と若女将の二人の料理人が、お座敷で自らもてなしをいたします。書も主人自らの書で設えます。

料理宿 沢乙うちみ の理念
『料理は 想いやり』

本年も皆さまのご愛顧、ご鞭撻のほどを宜しくお願いいたします。

沢乙 うちみ
当主 内海貴史  


2025年01月02日

多賀城政庁復元

【念願】
元旦の河北新報に『多賀城政庁』復元への記事が掲載されました。次世代、未来、後世を願い長年にわたり私も祈願した夢と志であります。感無量でございます。




『万歳!万歳!万歳!』




我々の郷土である宮城郡の広域地域は、古代東北の政治文化の中心地であり、奈良・京都との都との文化交流が行われた『遠の朝廷』東日本の中心地が国府多賀城です。




今までは、歴史背景を大和朝廷の蝦夷討伐にばかり着目点を置く方が多いのですが、私たちのふるさとの千年風土は、古代東北の都の政治文化交流が礎にあります。古代における大和国家プロジェクトにおいて最先端の農業、製鉄、陶芸、仏教などの文化交流の地域であります。

古代38年戦争の先人たちの苦しみは、忘れることは、けっしてあってならない。大和朝廷と蝦夷の若者平民たちが、命を掛けて戦った苦しみの戦いです。

しかし、その混迷の中でも、先人たちは、代々にわたり、地域に根差した風土を命を掛けて守り、現代まで引き継いできたものです。宮城に根差した千年風土の礎は、大和朝廷と東日本の政治文化交流が、根底にあると察します。その風土形成の拠点が、多賀城政庁であります。

当時の文化交流の内容を、有識者、見識者で深く紐解いてゆけば、必ずや多賀城政庁を中心とした広域圏が、世界文化遺産にも認められる可能性も出てきます。

そのような意味合いでも、多賀城政庁復元は、当時の建造物の建築工法は、伝統建築に最大限に近づけてゆくことが、最大のポイントになります。南門復元のように栗の古木を用いる自然素材で形成されるからこそ、建造物に経年変化、経年美化が醸成されます。間違っても、予算をケチって鉄筋コンクリート構造の多賀城政庁モニュメントの復元にしたのでは、何の意味も失くなります。偽物は、所詮、偽物です。

私は、古代東北の都の文化に誇りを掛けて、伝統建築モニュメントの建設でなければならないことを断言いたします。




弊社の2024甲辰外観ファサード改装も、焼杉工法、土壁工法、柿渋工法、栗の古木を使った沢床デッキと、全て伝統建築から来る伝統工法を用いた由縁も、古代東北の都の魅力が、歴史背景に合ったことと、伝統建築の自然素材の経年美化が、歴史文化を体感できる癒しの情景となるからです。



多賀城政庁が伝統建築で復元されれば、平城京・平安京、福岡大宰府と並ぶ日本三大史跡として、宮城県たけでなく、東日本の観光の拠点として、全国、世界から旅人が、訪れるはずです。東北の各地との連携も盛んになるはずです。そして、霊山蔵王連邦、日本三景松島湾と共鳴して宮城の魅力が自然風土、歴史文化と響き合い、宮城の魅力の本質が醸成されると考えます。









我が町利府も、国府多賀城府中の北宮・北門である府中でございます。多賀城府中の北門である利府なこその関があったと云われる関跡の伝統建築モニュメント建設も見えてきます。。



そして、多賀城政庁の歴史文化の背景がある宮城郡利府は、古代国府多賀城の瓦や須恵器の陶芸を支えた巨大遺跡である #春日窯群遺跡 があります。現代に復活されている地域振興産業が、正に #利府焼 です。多賀城政庁復元において、利府の陶芸の魅力醸成に拍車が掛かると察します。






世界的に人気の観光地において、地域の歴史的建造物と地域の食文化は、一心同体でもあります。#食材王国みやぎ としても、地域に根差した風土の魅力が、世界に醸成させるチャンスとなり、地域に根差した食文化がサスティナブルに未来永劫に発展反映してくれる礎となると考えます。

『夢は叶う 願いは叶う』

料理宿・沢乙うちみとしても、古代東北の都に誇りをかけて、そして自信を抱きながら、宮城利府の魅力醸成に邁進してゆく所存でございます。

『宮城の未来に幸運あれ!GOOD LUCK!!』

沢乙 うちみ
当主 内海貴史 (史を貴う)

#多賀城政庁
#広域文化圏
#広域観光圏  


Posted by 九代目 at 16:36Comments(0)当主心得

2025年01月01日

甲辰

【甲辰】
今年もご愛顧いただき有り難うございました。
おかげさまで今年も沢山の皆様の支えの中で大切に日々を過ごし、一つ一つ積み重ねて幸せが大きな一年でありました。




3月に八代の親父が亡くなり、9月に十年越の悲願である外観ファサード改修工事、11月新生屋号『沢乙うちみ』お披露目会・感謝祭と怒涛の日々を過ごしてきました。

約二年前から、祈願の年である『甲辰』に向けて寝るまも惜しんで、新生屋号の表札を自書で数千枚にわたり挑戦したり、外観ファサードのデザインを徹夜でスタディしたりと私なりに命を精一杯に燃やしてきました。








外観ファサードは、自然素材の土壁左官『搔き落とし』と伝統技法『焼杉板張』と沢乙の里山らしく、尚且つ雅な都に負けずと劣らずの最高級の意匠になってくれました。






私たちの料理もまた、食材も調味料も自然素材で養殖物や化学調味料を一切使わないものです。建築もまた自然素材で設えたいと考えました。自然素材は、心を癒してくれて、心をピュアにしてくれます。






古代東北の都である府中に根差す歴史背景と馳走の精神である仙台藩伊達文化を志とする料理宿・沢乙うちみでありますので、東京、京都・奈良の都に負けたくない気持ちでいっぱいです。







宮城の文化発信拠点になりたいという当主の想いに真摯に寄り添ってくれた建築士、大工さん、左官屋さん、木彫家、各関係業者さま、そして応援してくれるファンの皆さま、見守ってくれる家族や仲間たち、皆様のおかげで夢や願いが叶いました。感謝の気持ちでいっぱいです。

時間が掛かっても挫折を繰り返しても情熱を抱き諦めないで挑戦すれば…

『夢は叶う 願いは叶う』

しかし、春先に身体が異常を訴えて9月に入院、手術にいたりました。御世話になっている方から名医をご紹介してもらい完治に至りました。今は、病気も克服して毎日元気に仕事に励んでおり、日本料理の文化と宮城利府の風土に誇りと自信を抱きながら、一日限定三組のもてなしに心を尽くしております。

生きるということは、辛いことも悲しいこともあります。でも一生懸命に生きるからこそ、心から、嬉しい、幸せ、心が豊かだと想える日が来るのではないでしょうか。

来年も、息子のけんけんと同じく、人と比べず、自分らしく一生懸命に過ごして己の道を探求して突き進みたいと思います。

一年間、大変お世話になりました。

『有り難うございます!』






応援してくれるファンの人がいるから

支えてくれる家族、スタッフがいるから

見守ってくれる仲間たちがいるから

前を向いて頑張れています。

皆さま、良いお年をお迎えくださいませ。

沢乙温泉 九代湯守
沢乙うちみ 当主 内海貴史 感謝
  


Posted by 九代目 at 06:56Comments(0)当主心得