2023年06月15日

おもいやり

【おもいやり】



介護施設で病気療養中の先代の父が、昨日休館日に宿に一時帰宅しました。父は、寝たきりなので親族や介護タクシーにご協力してもらい実現しました。







利府、宿の誇り利府天日干し米を擂り潰してで一口だけ食べさせてあげたり。

宿の歴史の象徴である水神・龍神の間にて、父の友人や家族が集まり、終始、和やかで、優しさや思いやりが響き合っていたような気がします。

当主の私が、龍神様に八代目の健康を祈願してご祈祷を捧げ、父が人生かけて沢乙の井を守ってきてくれたことに家族みんなで感謝の意を伝えました。

「この世で貴い美しいもの」それは、お金やものでなく、真心、優しさ、慈しみ、信仰、純粋、情熱、和み、そして相手への思いやり。すなわち「心」なのでしょう。

宿の核心も「おもいやり」
料理人の信念も「おもいやり」

親は、子を慈しむ
子は、親を慕う

「この世で一番美しいもの、貴いもの、やっぱり愛しかないでしょ!!」

ずっと郷土と家族を愛して頑張ってきた父親の心・魂が、穏やかに和むことを心から祈願しています。

古から日本人が大切に温めた心

「和をもって貴しとなす」 


沢乙温泉うちみ旅館
九代目湯守 内海貴史


追伸
御先祖、故郷、母国を敬い守る。古から大切にしてきた日本人の心が、いつの時代からか稀薄になってしまったのでしょうか。日本の衰退…諸悪の根源がそこにあるような気がします。