2019年07月15日

御祝い懐石弁当!


「御祝懐石弁当」

今日は、お世話になっている方が塩竃神社のお祀りの行事があり、ご依頼様が常日頃の仲間への感謝の気持ちで手作りのお弁当でおもてなししたいとのことでした。

 

神様のお祀りなので、神聖な白木風の松花堂の弁当箱をご用意させて頂きました。

献立

◎塩竃の神様の恵みである塩竃沖で揚がった旬の
 お造りと季節のあしらい一式

◎縁起を担いだ鶴小芋などの13種類が持ち味が生
 きるように鍋を別々に一つ一つ丁寧に煮含めた
 炊き合わせ。

◎地物のとうもろこしと枝豆の季節の炊き込み
 御飯

◎胡瓜辛子漬けと瓜の奈良漬けの香の物
 



「口取り八寸」

一年の無事を願う祈願のお祀りです!

縁起の良いもの、願いを込めた献立にさせて頂きました。

紅白の色どりで背中が丸くなるまで無事に過ごせるようにと縁起の良い「天然車海老旨煮」

蓮根の穴から、素敵な未来を見通せるようにと「酢取り蓮根」

これからも良き芽が沢山出るようにと「喜の芽南瓜」

ご依頼様に代わり、仲間の皆さんに沢山の願いを料理に込めさせて頂きました。

懐石料理とは、お茶時に亭主がお招きしたお客様に真心込めておもてなしする濃茶を立てる前にご用意する御料理です。

それは、旬の素材を用い持ち味を生かし、食べてもらう方に、思いやり、気遣い、真心を込めておもてなしする料理!

宿では、仕出しを一切行っていませんが、お世話になっているご贔屓様からの依頼でしたので、お弁当に懐石の精神である真心を込めて作ったつもりです。

 

ご依頼様の仲間の方々に対するおもてなしと感謝の想いに、私は懐石弁当という形でお手伝いさせて頂きました。

 
ご依頼様の仲間への感謝の気持ちが誠実に伝わることを心から願います!!!

         
              九代目当主

  


Posted by 九代目 at 16:02Comments(0)料理心得