2019年05月21日
石碑への思い‼️

奈良から平安に変わる時代、沢乙温泉周辺で久門長者に支えていた娘が多賀城政庁に赴任していた大将軍坂ノ上田村麻呂公に見初められて姫が誕生しました。沢で働いていたその娘を敬いこの土地一帯を「沢乙女」(さわおとめ)と呼ぶようになりました。
数々の伝説を残す利府に伝わる「阿久玉姫」と同一人物でございます。
姫は将軍の子を授かり村人と心を一心にして「千熊丸」という子供にみんなで深い愛情を注ぎ、立派に京の都に送り出しました。彼は二代目田村麿呂となりその後世のため人のためにご尽力されたと云われております。
「大切に愛されて育った子供は、人を大切に愛することができる」子育ての原点を沢乙女の生き方から感じとることが出来ると思われます。
古の利府に実在したと云われる沢乙女(阿久玉姫)から子育ての大切な想いと子は何ものにも及ばない宝だという精神を感じ取ることが出来ると思います。

石材屋さんのデッサン!
石碑には姫やその当時の人々の心に寄り添った和歌を彫ります。
姫の生きた時代と同じ時期に日本人の心を詩にした最古の和歌集「万葉集」から沢乙姫の石碑の俳句を出典いたしました。
万葉集803・・・山上憶良
「銀も金も玉も何せむに優れる宝子にしかめやも」
~どんなに美しい金銀珠の財宝でさえも、何よりも優れた宝である子に及ぶものはない~子は何よりも優れた宝である...
と詠った詩です!

石碑には宮城県蔵王本油石を使用します。
宮内庁御用達で石碑に最適な最高級の石です。
本油石は100年200年経っても石の艶が消えないと言われるものなので彫刻した字が消えないとされている。

1200年前からずーと子供は世の宝!沢乙女が村人と共に深い愛情をそそいで子育てする大切さ!
「人に大切に愛された子供は人を大切に愛することができる」
ふるさとの地で沢乙女の子育ての精神を石碑から感じ取ってもらいたいのです。
後世にわたり沢乙女の石碑を訪れた人々に子育ての大切さとふるさとの史実を大切に感じて欲しいとねがいます。
「子供を愛する大切さ!」
「子宝に及ぶものはない!」
「子供は世の宝です!」
沢乙女の精神を億良の
和歌に託しております!
九代目当主 内海貴史
Posted by 九代目 at 14:43│Comments(0)
│沢乙温泉うちみ旅館物語