2019年12月09日
沢乙の石碑建立❕

令和元年12月3日大安吉日一粒万倍日の最良日
ついに沢乙の石碑が建立を迎えました。
(一粒万倍日とは、ひとつの物事が何万倍になると云われる縁起の良い日取り)
当初の構想から五年余りの月日が流れ、支えてくださった皆様方のおかげで、やっとの想いでこの日を迎えることが出来ました。
長きにわたり、石材屋さん、書の先生、万葉集を選定してくれた方、庭師さん、関連業者の皆さんとの九代目とのやり取り、情熱をぶつけあった過程が走馬灯のようによみがえります。

「竣工式での集合写真」
最後まで寄り添ってくれてご協力してくれた皆さんに心から感謝を申し上げます。

ライトアップの石碑も力強く書の彫刻が浮き出ていてとっても綺麗です!
熱い想いで制作に携わった人達の魂が宿ったものだからこそ、力強い石碑になったのだと感じます。

石碑裏の石盤の九代目のメッセージです!
愛されて育った子供は、沢山のことに慈しみの心を抱くことが出来、それぞれを深く愛することが出来る…
それは、両親、家族、友達、将来の自分の子供、故郷、地域の人々、動物、自然、様々なことに愛情を感じ、自分も愛情を注いでゆけるかもしれません!

石碑の万葉和歌のように…金銀財宝よりも子供が何よりもの宝、財産だということ
お互いに慈しみ、お互いに愛情を感じることが、何よりもの宝になり、心豊かに生きれるような気がします。
石碑建立にアドバイスをいっぱいくれた恩師の先生がおっしゃいました。
「石碑は九代目がいなくなった100年後1000年後に価値出るんですからね!」と教えてもらえました。
その言葉に、今回の事業は後世の人々を想って行った「志」なんだから…
自分自身の評価なんて気にしては、絶対にダメなことなんだと改めて感じました!
これからの私の生き方で、代々の当主の生き方で、石碑に魂がこもってゆくのだと想います。
1,200年前に古里で具現化された親子と地域の人々がの慈しみの想いで子育てをし、お互いに深い愛情を抱き、慈しみの想いを大切にしたことは、きっと何よりも心豊かであったに違いない?
慈しみの想いが、子供の心を健やかに成長させてくれたのではないでしょうか!
「慈しみの想い」不便がない現代、自分だけが良ければ良いという風潮が蔓延している時代だからこそ、改めて考えなくてはならない精神のような気がします。

石碑に込めた「慈しみ想い」
人が人をお互いに愛する素晴らしい慈愛の想いが100年後、1,000年後も生き続けることを心から切に願います!!!

子に愛情を注いだ阿久玉姫と地域の皆さんに愛されて育った千熊丸、故郷の御先祖様方も、きっと沢乙の石碑の建立を喜んでくれていると想います。
九代目当主 内海貴史
Posted by 九代目 at 03:42│Comments(0)
│沢乙温泉うちみ旅館物語