2022年01月04日

ファンとの絆

うちみ旅館物語

「ファンとの絆」



家族旅行で御贔屓してもらっているご家族がいます。
おじいちゃん、おばあちゃん、息子さん嫁さん、
幼稚園の孫ちゃんたち全員一致でうちみ旅館ファンです。

いつも九代目お座敷料理を通して美食談義に花が咲き楽しく盛り上がりをみせます。私も仕事を越えて大好きなご家族です。

今回、お父さんのお話を通して知れたことがありました。中学生の長男「こうちゃん」が、ブログ「九代目献立帳」の大ファンということを伺いビックリしたと同時にとても嬉しかったのです。

こうちゃんは、ブログが更新する度に家族に「うちみ旅館で特別室出来たよ!親方土壁塗ってるよ!」等の宿情報を家族に教えてくれるらしいのです。

こうちゃんの気持ちが本当に有難い!



ご予約日の5日前には「そろそろ親方、焼物の魚に塩を回し始めるね!」




「そろそろ予約の3日前だから平目の昆布締め始めるね!」とワクワク、ドキドキして楽しみしてくれているそうです。

子供が私のSNSに共感していつも見てくれていることを知り損得勘定無しで、私のことを慕ってくれているのだあと感じることが出来て感慨深く胸が「じーん」と熱くなりました。



主人のお父さん…
「親方、どこの旅館よりも子供たちが、美味しいって料理を全部完食します。他では残します。子供は正直ですよ」

「本物の食材や親方ご夫婦の仕込みの手間隙・膨大な労力コストも掛かっているのだから、宿泊料金は、もっと高くして大丈夫ですよ。本当のファンはそれでも来館しますから。そしたら従業員を雇ったり、親方たちも休みを取ったりして、家族旅行が出来するじゃないですか。旅館で利益が上がるように儲けて欲しいです!」


長年、お客様に寄り添い、少しでも心を温かくしたいと想っていました。年末年始は、多くのうちみ旅館ファンの方々に私達自身が励ましてもらい元気と勇気をいただき心を温めてもらっています。

ファンの皆さまの笑顔が私達の心の支えです。
皆様に心から感謝をしています。

宿側もお客様側も、お互いに想いやりを懐ける関係が素敵だと感じます。お互いを想いやる慈しみの心が、私や宿の何にもかけがえのない財産です。




「お互いの想いやりが響き合う」そんな料理旅館を夢みています。

皆さんいつも応援してくれて有り難うございます。

こうちゃんたちには、どうか夢中になれることを見つけて大きな夢を懐いて欲しい!!

皆さんのお幸せを心から祈願しています。

九代目湯守