2019年04月01日

沢乙姫(阿久姫)の石碑!

九代目の書道の先生の個展で東京に来ました




今日平成31年4月1日は「令和」と新元号が決まった歴史的1日です!令和は日本最古の詩集である万葉集からの出典です。

現在、宿で建設している「沢乙の庭」エントランスに建てる「沢乙姫の石碑」に引用する俳句も4,500の万葉集の中から選びました!沢乙姫の子育ての精神に寄り添い厳選しました!

偶然ですが…1200年前の日本人が大切にする精神が今もなお人の心を揺さぶるのでしょう…





沢乙姫が生きていた奈良から平安時代の同時代の日本最古の歌集「万葉集」から和歌を選ぶことになりました。
和歌の選考は、利府町教育委員会の方が九代目の思いに共感してくれて必死になって協力して頂きました!

万葉集4,500を全部詠んで選びました。

万葉集803 反歌

銀(しろがね)も金(くがね)も玉も

何せむに優(まさ)れる宝子にしかめやも

意味合い
たとえば銀や黄金もどんなに綺麗な宝玉も
何より大事な宝物、子供にまさるものはない

作者 山上憶良 (やまのうえのおくら)
   奈良時代の貴族歌人
   子供を思い慈愛した歌が有名



沢乙姫が1,200年前にふるさと利府で坂之上田村麻呂将軍の子供を授かり、村人と共に心を一心に子供に深い愛情を注いで育て上げた親の深い愛情、姫の慈愛の精神にピッタリの和歌のような気がします!


書道の先生に石碑に入れる万葉集803番の和歌を書いて頂けることになりました!
敬意を表し石の後ろに先生の名前を入れることにしました。

先生曰く今回選んだ万葉集の歌は子供を思う慈愛に満ちた名句だ教えて頂きました。

先生に共感して頂き思いが届いて本当に良かったです。



(姫の石碑候補の蔵王油石)

沢乙姫の碑に和歌を彫る石材屋さんも私の思いに共感してくれている地元先輩の石材屋さんです。

きっと魂込めて和歌を彫ってくれることでしょう!


これで遂に共感してくれる人々が揃いました!

ひとつの思いに人の繋がりが出来て、それぞれの思いが響いています!

いよいよ、期は熟しましたっ。

明神の神様!湯の神様!沢乙の神様方!
沢乙姫含め先人の方々の魂!

「お力添えをありがとうございます」


        
         九代目当主  内海貴史
  


Posted by 九代目 at 23:32Comments(0)沢乙の庭 

2019年04月01日

待望の沢水!

遂に沢乙の庭に沢水が流れました!



エントランスに沢を作り石で段差を設け沢水が流れる音を演出しています。

二階宿泊棟の客室に沢水の流れる音が心地よく響きます。
宿泊のお客様が眠りにつく頃に沢水の音が皆さんの心を癒してくれることでしょう!




宿上流の沢水を水路を利用して新しい「沢乙の庭」に水をひいています!

この水をひいた沢の名前が宿の住所でもある「明神沢」です

明神とは神様のことです!

神がやどる沢ということです。

きっと、この沢には神がやどっていると古の人々が敬い信じていたからこそ明神という沢の名前になったに違いありません!






平安時代、宿周辺の沢で働いていた長者の娘が、将軍の姫となり子を授かり、村人と一心に深い愛情を注いで子育てした史実!

少しでも1,200年前の沢の情景を我が故郷に感じてもらえたら本望です!

沢乙の庭に待望の明神の沢水が流れましたっ!

感無量!!!


           九代目当主 内海貴史  


Posted by 九代目 at 20:11Comments(0)沢乙の庭