2022年12月19日

愛の火灯口

【客室山紅葉の改装】
「愛の火灯口」

今回は、九代目デザインで挑んでいます。




一番の見せ場は、茶室で用いられる「火灯口」を土壁寝室の出入り口に設けて、通常茶室でしか体感出来ない半円形にしました。一番に拘った所は、火灯口の小口をドーナツ状の緩やかな土壁Rを持たせて、非日常の景色、日本伝統美の癒しを体感してもらいたいと考えました。

寝室は、畳にふかふか布団で純和風。茶室のような落ち着いた赴きで、土壁と手透き和紙の腰張り仕上げ。外国人向けに、わざと畳に布団の部屋を作りました。

今回の改装も施工管理は、地元の大東住宅株式会社の高橋さんのご尽力のもとです。










各職人は、私が信頼寄せる、宮城の名工左官職人今野氏、宮城の名工表具師坂井氏、アトリエセツナ渡辺吉太デザイナー、伝統建築杉原敬の二人がアドバイザーとして脇を固めてくれました。

山紅葉は、入り口のドアを開けると前室があり、トイレを中心に左右に部屋が別れていて、ファミリーで泊まった時に、お祖父さんお婆さんと若夫婦、孫ちゃんでお互いのプライベート感も保たれながら特別な家族団欒の一夜を過ごしてもらえるように心を砕いてデザインに反映させたつもりです。

今の時代、ご両親と別々に暮らすケースが多い中、何か特別なお祝いの日にご要望いただけたら幸いです。

客室山紅葉は12月24日クリスマスイブにオープンです。

「是非、親孝行の旅の想い出に!」




この火灯口が、お爺ちゃん、お婆ちゃん、孫ちゃんの愛と絆を育んでほしいと願っています。

九代目湯守

追伸
これで1日限定三組懐石プラン客室は、全て嗜好の違った赴きの特別空間となりました。料理と共に最高の想い出のひとときをお過ごしください。