2017年05月16日

江戸琳派 『光琳と其一』❗

先日の週末に、長男息子の極真空手の
試合の引率で東京に行きました。

せっかく東京に来たのだから、
本物の日本画が、見たい…

中学二年の息子にも、感性豊かな少年期に
心が揺さぶられるような絵を見て、
何かを感じてもらえたらなぁ~。

ホントは、私が見たいだけです(笑)

ちょうど、根津美術館で、以前から
見たかった日本画を施した屏風の
特別展が、開催中でした。

江戸琳派 『光琳と其一』❗

国宝! 尾形光琳 『カキツバタ図屏風』
鈴木其一『夏秋渓流図屏風』
の同時展覧会でした。

どちらも、好きな構図と色使いで大好きな
日本画だったので、同時に観賞できるなんて
私持ってるかも!

興奮状態です…

実物を見て、実に圧巻でした!
心が揺さぶられるような感動で
ホントに素晴らしいと思いました。
特に紫色、藍色の色合いに引かれました。

息子も、感動していたたようです。

素晴らしい絵を見てから、いつも感じることは、
普段の何気ない景色や花などが、奥深く
とても陰影を感じて立体的に見えることに
気づきます。
色合いの対比や陰影による美しさ、奥深さを
感じるから、景色がキラキラ見えて
心豊かな世界が広がるような気がします。

そこに、美術観賞の素敵な所があるように感じます。

江戸琳派 『光琳と其一』❗

今回の絵も、カキツバタの藍色と
渓流の藍色の色あいに心が引かれます。

他の日本画の絵も、桔梗やリンドウなど藍色、紫色が大好きなんです。

今回の展覧会で、初めて知り、勉強になったこと!

日本画の紫や藍色の顔料は、とても高価だと知りました。

こういった大作を書くのにも、江戸時代も、大変なお金が掛かったようです。いつの時代も、才能を支えるパトロンがいたと…

光琳も其一も、勿論、絵の才能もあり、努力もあったのでしょうが、何よりも人間性が素晴らしいからこそ、回りの人に大切に育てられて、心から応援してもらえたスポンサーが、存在してたのだと察します。

これからは、特に普段の藍色や紫色の花や
景色を見ると大変高価な色あいだなぁ~と
思ちゃいます(笑)

江戸琳派 『光琳と其一』❗

宿に帰ってきてから、アヤメを生け花にしました!

光琳のアヤメ図屏風を見てから
本物の菖蒲の美しさが、ひときわ目立ちます。


空手をいつも頑張って挑み続けて
全日本に挑戦している息子のおかげで、
私の念願だった光琳と基一の同時展覧の
絵に巡り会いました!

其一の『夏秋渓流図屏風』は、普段
京都の美術館にあります。
自分の好きな日本画の屏風が二つ
並べて同時に観賞できるなんて
とっても幸せです!

7年間、息子の空手のお手伝いをした
ご褒美だったのでしょうか!

何だか不思議なものです…

頑張った息子に、ありがとうです!



追伸

私は、料理人なので、特に尾形光琳が、のこした
江戸琳派という技法で華やかな絵を施した
有田焼の古い器に心が踊ります。

江戸琳派 『光琳と其一』❗

写真は、子肌の握り 
 器 琳花古伊万里色絵皿(明治時代)


私は、今まで、土物の陶器にばかりの器を好んで
いましたが、江戸琳派のルーツに迫ると
刺激を受けたようです。

特に、古伊万里琳派などの器に以前よりも
心引かれて、宿の器も琳派の器か少しだけ
多く献立に登場するようになりました。

すぐに影響受けちゃいます(笑)

日本料理と琳派の器の美しさを、生かす
ように…

江戸琳派 『光琳と其一』❗

写真は、塩釜バチ鮪中トロ握り

近海鮪の皮下の脂の決めの細かさは、
綺麗ですね!
琳派の器の美しさに負けてないと
思います。

江戸琳派 『光琳と其一』❗


江戸琳派の美しさを感じ、器と料理の一体感を
大切に、日本料理をを精進したいと思える
東京遠征でした。








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Posted by 九代目 at 13:07│Comments(0)一期一会
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